検査項目解説 掲載内容は、2022 年 6 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01813 |
IgE(非特異的)5A090-0000-023-023 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
FEIA | IU/mL 170 以下 |
100 D015 10 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01813 |
IgE(非特異的)5A090-0000-023-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
FEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
IU/mL 170 以下 |
100 D015 10 免疫 |
2~3日 |
備考
基準
- チャート参照:「非特異的IgE」年齢別参考基準値
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/非特異的IgE定量
- 実施料:100
- 診療報酬区分:D015 10
- 判断料区分:免疫学的検査
チャート

臨床的意義
Ⅰ型アレルギーに関与する免疫グロブリン。アレルギー体質の診断、経過観察の目的でIgEの総量が測定される。
IgEはⅠ型(即時型)アレルギーに関与する免疫グロブリンである。
分子量約19万の蛋白で、免疫グロブリンの中ではもっとも血中濃度が低い。消化管、気道粘膜、リンパ節等で産生され、血中での代謝半減期は約3日である。
アレルギー性鼻炎などと関わりが深く、1966年、アレルギー患者の血清中から石坂らにより発見された。現在、臨床で測定されているIgEには、各アレルゲンに対し抗体活性を有する「特異的IgE抗体」と、抗体活性の明確ではないIgE全体の量としての「総IgE」があり、本検査は後者の濃度をみるものである。
IgEは免疫グロブリンのなかで唯一レアギン活性を持つ、いうなれば過敏性を引き起こす能力をもった抗体である。
本検査はアレルギー体質の診断、経過観察の目的でIgEの総量を測定するものであるが、特定のアレルゲンでの反応性をみるには特異的IgE抗体の方が適している。
【高値を示す病態】
[多クローン性の増加] Ⅰ型アレルギー性疾患(アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、接触性皮膚炎、気管支喘息、蕁麻疹、食物アレルギーなど)、肝疾患(急性・慢性肝炎、肝硬変)、膠原病(関節リウマチ、SLEなど)、ネフローゼ症候群、寄生虫感染症 など
[単クローン性の増加] IgE型骨髄腫(極めてまれである)
【低値を示す病態】
IgE型以外の骨髄腫、慢性リンパ性白血病、サルコイドーシス、無γグロブリン血症 など
参考文献
島津伸一郎, 他: アレルギーの領域 2, 920, 1995.