検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00219 |
サイロイドテスト (抗サイログロブリン抗体)[自己免疫関連]5G290-0000-023-117 |
遠心
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01 |
4週 冷蔵 |
PA | 100 倍 未満 |
37 D014 3 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00219 |
サイロイドテスト (抗サイログロブリン抗体)[自己免疫関連]5G290-0000-023-117 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
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01 |
4週 冷蔵 |
PA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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100 倍 未満 |
37 D014 3 免疫 |
2~3日 |
備考
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗サイログロブリン抗体半定量
- 実施料:37
- 診療報酬区分:D014 3
- 判断料区分:免疫学的検査
臨床的意義
甲状腺濾胞内に貯えられているサイログロブリンに対する自己抗体。各種甲状腺自己免疫疾患で検出される。
抗甲状腺自己抗体の一つである抗サイログロブリン抗体を粒子凝集試験(PA)で半定量する検査である。
自己免疫性甲状腺疾患の患者血中には、種々の甲状腺成分に対する自己抗体が存在する。このうちサイログロブリンを抗原とする自己抗体を抗サイログロブリン抗体という。
サイログロブリンは甲状腺ホルモンの前駆体として甲状腺細胞内で合成され、甲状腺濾胞内に貯蔵されている糖蛋白である。
サイロイドテストは各種甲状腺自己免疫疾患で陽性率が高く、橋本病で40~70%、バセドウ病で30~40%、特発性粘液水腫で60~90%程度の陽性率を示すといわれる。近年は「抗サイログロブリン抗体」による定量も可能となり、サイロイドテストよりも感度は良好である。
サイログロブリン抗体は甲状腺疾患の鑑別診断に、マイクロゾーム抗体は経過と予後の判定に有用である。
【高値を示す病態】
橋本病(慢性甲状腺炎)、バセドウ病、特発性粘液水腫、原発性甲状腺機能低下症、甲状腺腫瘍、SLE、その他の膠原病 など
参考文献
桜美武彦, 他: 臨床免疫 12, 743, 1980.