検査項目解説 掲載内容は、2022 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
02363 |
樹木花粉 ニレ(属)5A100-2208-023-023 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
FEIA | UA /mL 0.35 未満 |
110 D015 13 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
02363 |
樹木花粉 ニレ(属)5A100-2208-023-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
FEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
UA /mL 0.35 未満 |
110 D015 13 免疫 |
2~3日 |
診療報酬
- 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/特異的IgE半定量・定量
- 実施料:110
- 診療報酬区分:D015 13
- 判断料区分:免疫学的検査
臨床的意義
特定の抗原を認識するIgEを対象としたもので、Ⅰ型アレルギー患者のアレルゲン特定に用いられる。
現在IgEの検査には、特定の抗原により感作されて産生される特異的IgE抗体と、免疫グロブリンとしての総IgEである非特異的IgEが測定される。本検査項目は前者すなわち特定の抗原を認識するIgEを対象としたもので、Ⅰ型アレルギーのアレルゲン検索に用いられる。
IgEは免疫グロブリンのなかで唯一、過敏性を伝達する能力であるレアギン活性をもつ。すなわちIgEはⅠ型アレルギーのかなめとなる物質であり、その濃度はアレルゲンとなる物質を推定する上できわめて有用な情報となる。
アレルゲン特異的IgE抗体のうち、「シングルアレルゲン」は特定のアレルゲンに対する抗体を各々個別に測定するものである。当社ではCAP (FEIA法)などを採用しており、現在200項目以上受託が可能である。
「マルチアレルゲン」は1回の検索で代表的なアレルゲンをスクリーニングするために作られた複合試験項目である。雑草、動物上皮、カビ、イネ科、食物、穀類など、各項目に代表的な5種類のアレルゲンが含まれているが、保険請求上は1項目として取り扱われる。このためアレルゲンが不明な症例の効率的な抗原スクリーニングに適している。ただし、陽性の場合、含まれているアレルゲン5種のうちどれによるものかは特定できない。シングルアレルゲンでの追加検索が必要となる。
また、「特異的アレルゲン16種」とは、陽性率が高いアレルゲンを組み合わせたものである。「吸入系」にはハウスダスト、コナヒョウヒダニ、ブタクサ、ネコ皮屑など16種類、「食餌系」には卵白、大豆、牛乳、エビなど16種類が含まれる。16項目について個々の測定結果がまとめて報告されるため、幅広いスクリーニングに用いられる。
なお、個々のアレルゲンの陽性率や季節変動、年齢別推移や地域差などは、当社ホームページ上の「アレルギー検査」に公開している。随時更新しているので参照されたい。
【高値を示す病態】
アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、アレルギー性気管支炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎の一部、アナフィラキシーショックなどの各種アレルギー疾患