検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
06847 |
その他 CD42b (GP I bα)5I189-0000-019-662 |
|
13 |
常温 |
フローサイトメトリー法 | 陽性細胞百分率 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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06847 |
その他 CD42b (GP I bα)5I189-0000-019-662 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
13 |
常温 |
フローサイトメトリー法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
陽性細胞百分率 |
2~3日 |
備考
項目
- 抗原分布:血小板、巨核球(GP I bα)
「細胞性免疫検査」分野共通の特記事項
- [お願い]細胞性免疫検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください。また、注意事項がありますので、「細胞性免疫検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
容器
臨床的意義
モノクローナル抗体で検索される、巨核球・血小板系の表面マーカー。Bernard-Soulier症候群で低下する。
CD(Cluster of DifferentiationもしくはCluster Designation)とは、同一の細胞集団または同一の細胞膜抗原や抗原エピトープを認識するモノクローナル抗体を、一つのカテゴリーにまとめたものである。CD分類はこれらのモノクローナル抗体を用いて検索され、形態学的には判別し難い細胞表面構造を免疫学的に特定する方法として広く用いられている。
CD42bは分子量160000ダルトンの糖蛋白で、支配遺伝子は染色体17pter-p12であり、フォン・ウィルブランド因子の結合部位である。
CD42b抗原は、リンパ球系前駆細胞、悪性B細胞、顆粒球などのマーカーで、GPⅨ(CD42a)と複合体を形成している。CD42b検索に用いるモノクローナル抗体は膜糖蛋白GPⅠbαとGPⅠbβを認識する。
CD42bは、ベルナール・スーリエ症候群では欠損あるいは減少する。
同症候群では遺伝性血小板機能異常を特徴とし、生後まもなく皮下粘膜等に出血をきたす。末梢血に巨大血小板が出現し、出血時間は延長する。
本検査は血小板の検出を目的とするものではなく、白血病の鑑別(M7)に用いられる。
なお、細胞表面抗原の解析では、CD陽性細胞の比率だけでなく、抗原の発現強度や他の関連したCD抗原検索結果も参照したうえ、総合的に判断する必要がある。
[抗原分布]
・血小板、巨核球(GPⅠbα)
【高値を示す病態】
巨核芽球性白血病
【低値を示す病態】
Bernard-Soulier症候群