WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 3 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

35027

MRSAスクリーニング 〈スタンプ〉

6B050-0000-099-750

スタンプ培地

常温

培養・同定

4~6日

項目
コード
検査項目

35027

MRSAスクリーニング 〈スタンプ〉

6B050-0000-099-750

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
スタンプ培地

常温

培養・同定
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

4~6日

備考

容器

  • ※ブドウ球菌専用スタンプをご利用ください。

方法

  • Clinical microbiology procedures handbook/ Manual of clinical microbiologyに準拠。

「微生物学検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]微生物学検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください(項目に依頼書の指定があるものを除く)。また、注意事項がありますので、「微生物学検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    喀痰をご提出の場合は、「喀痰の品質評価について」(チャート参照)をご参照ください。
    検査の報告表記については、「塗抹検査の報告表記」(チャート参照)、「培養同定検査の報告表記」(チャート参照)をご参照ください。

検査項目解説

臨床的意義

MRSAの存在を調べるスクリーニング検査である。

 代表的なグラム陽性球菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は、各種の化膿性疾患、肺炎、食中毒、敗血症の起因菌である。基本的にブドウ球菌は、ペニシリン系、セフェム系などβ-ラクタム環を持つ抗菌薬に感受性を示す。しかし1980年代初頭より、これらに耐性を獲得したメチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)が出現し、国内に広く分布するに至った。現在、患者から検出される黄色ブドウ球菌の半数近く(施設によっては過半数)がMRSAとなっている。

 MRSAは、本邦の代表的な院内感染起因菌として注目を集めるに至っている。MRSAは、いわば免疫能が低下した患者を介してMRSAが増殖し、医療スタッフの不十分な手洗いや、菌を含んだ喀痰などの飛散を介して、周囲に伝播される。さらに1990年頃からは、市中獲得MRSAと呼ばれる病院外のMRSA保菌者が増加し、これらの人々が入院することで、周囲の免疫能低下患者に感染を広げる恐れが指摘されている。

 MRSAの場合、菌の検出イコール感染症の発生を意味するものではない。MRSAは弱毒菌であるため、健常保菌者がかなりの割合で存在する。したがって検出された場合には、単なる菌の定着(colonization)である可能性も考慮し、実際に菌が検出された部位に炎症が起こっていることを確認してはじめてMRSA感染症とすべきである。一方、免疫能が低下しているcompromised hostでは、MRSAが術後感染症や、敗血症、骨髄炎、心内膜炎、膿胸、腸炎、肺炎、気管支炎など種々の重症感染症を引き起こす。このため、免疫能が低下した者を、いかにしてMRSAの接触から回避させるかが、院内感染対策の要となる。

【陽性を示す疾患】

MRSA感染症

関連疾患

U82.1.6:MRSA感染症 U82-U85:抗菌薬耐性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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