検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00792 |
蛋白定量[腹水・胸水・穿刺液検査]1Z010-0000-040-271 |
|
27 |
冷蔵 |
ピロガロールレッド法/ビューレット法 | g/dL 浸出液 4.0 以上 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00792 |
蛋白定量[腹水・胸水・穿刺液検査]1Z010-0000-040-271 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
27 |
冷蔵 |
ピロガロールレッド法/ビューレット法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
g/dL 浸出液 4.0 以上 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
2~3日 |
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/総蛋白
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
臨床的意義
腹水・胸水などの穿刺液中の蛋白量を測定することにより、浸出液か漏出液かを判定。
腹水および胸水などの穿刺液が、滲出液なのかを推測するための検査である。
一般に「浸出液(滲出液)」は漿膜の炎症により出現し、繊維素を多量に含む上、多核系白血球やリンパ球を含む。これに対し「漏出液」は非炎症性の原因により現れ、微量の繊維素を含み蛋白量は浸出液に比べ少なく中皮細胞や組織球を含む。
以下に穿刺液の性状と想起すべき疾患を列挙する。
[胸水]
浸出液:急性・慢性胸膜炎(結核性・ウイルス性・真菌性など)
漏出液:ネフローゼ症候群、うっ血性心不全、肝硬変、粘液水腫
[腹水]
浸出液:急性腹膜炎、癌性腹膜炎、結核性腹膜炎
漏出液:ネフローゼ症候群、うっ血性心不全、肝硬変、門脈閉塞など