WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

34153

蛋白分画
(PR-F)

3A020-0000-023-237

溶血不可

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

 

01

 

 

 

1週

冷蔵

キャピラリー電気泳動法

包括18

D007 4

生Ⅰ

2~3日

項目
コード
検査項目

34153

蛋白分画
(PR-F)

3A020-0000-023-237

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

溶血不可

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

 

01

 

 

 

1週

冷蔵

キャピラリー電気泳動法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

包括18

D007 4

生Ⅰ

2~3日

備考

項目

  • 造影剤などの薬剤を投与された場合には検査値に影響がみられる可能性があります。

検体

  • 溶血検体でのご依頼は避けてください。

基準

  • チャート参照:「蛋白分画」基準値

参考

  • チャート参照:透析管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/蛋白分画
  • 実施料:包括18
  • 診療報酬区分:D007 4
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

「蛋白分画」、「総蛋白」、「アルブミン」を併せて測定した場合は、主たるもの2つの所定点数を算定できます。

チャート

「蛋白分画」基準値

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

伊藤喜久: Medical Technology 39, (3), 278, 2011.
藤川麻由美,他: 医学検査 62, (Suppl), 37, 2013.

検査項目解説

臨床的意義

血清中のタンパク質の構成比より、さまざまな病態の把握を行う基本的な検査である。数値よりも分画パターンが重要である。

 血清中のタンパク質は無数のタンパク質成分より構成され、その主なものはアルブミン,グロブリン,リポ蛋白などである。これらのタンパク質は、生体を維持する上でそれぞれ個別の役割を持つが、本検査は、この構成比からさまざまな病態の把握を行う。

 本検査は、個々のタンパク質測定に比べ、疾患特異性や感度は劣るが、迅速、簡便かつ安価に血清タンパク質全体の状況が把握できるという利点を持つ。

 これらの動きは個々の分画の数字ではなく、電気泳動によって得られた分画像を、デンシトメータにより表した曲線のパターンで判別する。健常者の蛋白分画パターンは、アルブミンを左側に記載した場合、それぞれの頂点がα1<α2<β<γとほぼ単調増加のパターンをとる。もしこの大小関係に破綻が認められれば、その分画に存在するタンパク質に量的変動があったと推定される。

 以下に各分画成分に含まれる主なタンパク質を列挙する。

[アルブミン分画]

  • アルブミン(これより陽極側にはプレアルブミンが存在する)
[α1グロブリン分画]
  • α1アンチトリプシン、α1酸性糖タンパク、HDLなど
[α2グロブリン分画]
  • α2HS糖タンパク、α2マクログロブリン、ハプトグロビン、セルロプラスミンなど
[β1、β2グロブリン分画]
  • C3、C4、トランスフェリン、βリポ蛋白、ヘモペキシンなど
[γグロブリン分画]
  • 免疫グロブリン(IgA、IgM、IgG、IgD、IgE)
 これらの分画成分に含まれるタンパク質が、疾患などにより増減すると、構成比が変化し特有の泳動パターンを示す。なお、M蛋白血症では特有のMピークが出現し、その同定には、免疫電気泳動が必要である。

備考

  • チャート参照:蛋白プロフィールによる病型パターン・個別ピーク変化

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