検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年10月1日時点の情報です。

入力コード 00047  統一コード 3H010 
項目名 ナトリウム (Na)
sodium
実施料
包括11
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  血液化学検査/ナトリウム及びクロール 
検査方法
電極法
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.5
01
冷蔵
検査材料備考

※チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

報告所要日数
1~2日
基準値(単位)  
mEq/L

137~147

※尿中ナトリウム(Na)基準値
2.4~9.9 g/day

臨床的
意義 
細胞外液中の陽イオンの主体。主要な浸透圧活性物質。
   ナトリウム(Na)は細胞外液中の陽イオンの主体をなす電解質である。

 通常、成人の生体内のNaの含有量は体重1kg当たり、およそ55mEqでその約40%が骨に含まれている。また、細胞外液では、陽イオンの大部分がNaイオンであり、細胞外液中の浸透圧活性物質からなる。

 これらの恒常性はNaと水の代謝調節系により維持されている。血清中の浸透圧は、Na、Kと血中尿素窒素、血糖値からおおよそ次式により概算される。

血清浸透圧=2(Na+K)+BUN/2.8+Glu/18(電解質の単位はmEq/L、GluとBUNはmg/dL)

 血清Na濃度の日内変動の幅はきわめて小さく、個人の生理的変動幅もきわめて小さい。一方、尿中Naの排泄量は摂取量にほぼ並行して変動する。しかし、腎外性Na喪失が増大すれば、排泄量が摂取量を大幅に下回ることで代償される。

[低Na血症がみられた場合]
 腎臓は通常1~1.5L/hまでの水分摂取に対して、ADHの分泌抑制により体液浸透圧の低下を防ぐことができる。血清浸透圧の低下を伴う真性低Na血症の場合は、次の3型に分類される。

1. 細胞外液量の減少を伴う低Na血症
 Naの摂取不足かNaの喪失が水の喪失を上回る場合(高度の発汗、腹水など)

2. 細胞外液量の増加を伴う低Na血症
 体内Na量の増加を上回る水の貯留によるもので浮腫を伴う。

3. 細胞外液量の変化しない低Na血症
 体内Naの増減はなく水の貯留によっておこり浮腫を認めないもの。

[高Na血症がみられた場合]
 高Na血症はNa過剰摂取、もしくは水の欠乏によっておこるほか、視床下部の器質的な病変により浸透圧調節系が障害される本態性高Na血症も存在する。

【高値を示す病態】
 下痢、嘔吐、発汗、本態性高Na血症、中枢性・腎性尿崩症、糖質・鉱質コルチコイド過剰、高張食塩水負荷時 など
【低値を示す病態】
 Addison病、Na喪失性腎症、ADH分泌異常症候群(SIADH)、甲状腺機能低下症、代償性低Na血症(高度の高血糖、高BUN血症など)、偽性低Na血症(高脂血症、高蛋白血症など)
関連項目 クロール (Cl), カリウム (K), マグネシウム (Mg), カルシウム (Ca), 無機リン (P), 浸透圧 〈血清〉, 浸透圧 〈尿〉, 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH), アルドステロン 〈血漿〉, アルドステロン 〈尿〉, ヒト心房性Na利尿ペプチド (hANP),
 

※チャート参照:透析管理料の対象項目です。
チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
チャート参照:緊急報告対象項目です。
総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

チャート 

実施料について2

緊急報告対象項目とその基準

多項目同時依頼の血清量目安(生化学検査・免疫血清学検査)

容  器 
提出容器

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