検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年9月1日時点の情報です。

入力コード 00051  統一コード 3H040 
項目名 無機リン (P)
phosphate,inorganic
実施料
包括17
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  血液化学検査/無機リン及びリン酸 
検査方法
酵素法
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.5
01
冷蔵
検査材料備考

※チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

報告所要日数
1~2日
基準値(単位)  
mg/dL

2.5~4.5

※尿中無機リン基準値
0.4~1.2 g/day

臨床的
意義 
副甲状腺ホルモンおよびビタミンDにより調節される生体内の重要な無機物。血中では大部分がH2PO42-として存在。
   生体内に含まれるリン(P)は体重70kgの人間で500~700gといわれ、カルシウム(Ca)の約1/2程度の量が生体内に存在する。

 リンは無機リンと有機リンに分別され、血中では約70%が有機リンであり、有機リンのほとんどがリン脂質として存在する。リンの大部分は骨や軟部組織に存在し、骨細胞外液中に存在するリンは全体の1%以下である。また、測定対象となる血清無機リンは総量にして約100~120 mgにすぎない。

 食物より摂取されたリンは55~70%が腸管より吸収され、活性型ビタミンDや成長ホルモン(GH)などにより吸収が促進される。また、副甲状腺ホルモン(PTH)や甲状腺ホルモン、糖質コルチコイドの作用により尿中排泄が調節されている。

 リンはCaと同様に骨ミネラルの重要な構成成分である。生体内の重要な陰イオンのひとつであり、細胞膜や核酸の構成成分、また、アデノシン3リン酸(ATP)に見られるような高エネルギーリン酸結合の成分として大変重要である。リン欠乏による低リン血症は、細胞内ATPの不足や2,3-DPGの低下をもたらし、組織障害をおこすことがある。

 リンの尿中排泄は主にPTHにより調節されているため、血清無機リンの異常がみられたときはリン再吸収率試験(tubular reabsorption of phosphate,%TRP)を行ない尿細管の再吸収能を測定する。副甲状腺機能低下症の場合、%TRPは増加するため高リン血症がみられる。逆に副甲状腺機能亢進症の場合は、%TRPが減少し低リン血症を起こす。

%TRPは以下の式により算出される。

 %TRP={1-(尿中リン×血清クレアチニン)/(血清リン×尿中クレアチニン)}×100
(基準範囲は81~90%)

【高値を示す病態】
 原発性副甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、腎不全、重症溶血症、糖尿病性アシドーシス など
【低値を示す病態】
 副甲状腺機能亢進症、尿細管アシドーシス
関連項目 クレアチニン (CRE), 尿素窒素 (UN) (BUN), 25-OHビタミンD分画[ビタミン][ビタミン], 25-OHビタミンD分画[副甲状腺][副甲状腺], 1α,25-(OH)2ビタミンD[ビタミン][ビタミン], 1α,25-(OH)2ビタミンD[副甲状腺][副甲状腺], ナトリウム (Na), クロール (Cl), カリウム (K), マグネシウム (Mg), カルシウム (Ca), トリヨードサイロニン (T3), 遊離サイロキシン (FT4), カルシトニン (CT), 副甲状腺ホルモンwhole (whole PTH),
 

※チャート参照:透析管理料の対象項目です。

チャート参照:手術前管理料の対象項目です。

総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

チャート 

多項目同時依頼の血清量目安(生化学検査・免疫血清学検査)

実施料について2

容  器 
提出容器

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