検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 27839  統一コード 3K121 
項目名 インジウム (In)
indium
実施料
未収載
判断料区分  
検査方法
ICP-MS
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 1
01
冷蔵
報告所要日数
5~11日
 
μg/L
臨床的
意義 
血中のインジウムを測定する。該当者は特殊健康診断の一次健診で測定が義務付けられている。
   インジウム(Indium)は原子番号49、元素記号Inの銀白色の金属元素であり、化合物としてさまざまな工業分野で使用されているレアメタル。従来から融点が低いのでハンダや歯科材料等、電子部品などに使用されてきたが、近年ではインジウム・スズ酸化物(ITO)として液晶やプラズマテレビ等の薄型ディスプレイパネルの製造などに必須の原材料として利用されている。

 以前から比較的安全な金属材料と考えられていたインジウムだが、ITOの製造作業に関わる研磨作業において、ITO粒子の吸引による間質性肺炎死亡例やインジウム化合物の取り扱い者による肺障害が複数報告されている。さらに、ラットやマウスによる吸入曝露実験により発がん性も示唆されており、インジウムの有害性が危惧されている。

 インジウムを含む粒子は肺に沈着後、排出される速度が極めて遅く、肺に高度に蓄積されることが知られている。一定濃度を超える蓄積は長期間にわたって肺障害の原因として作用することから、肺への蓄積の程度を知る情報として個人の曝露指標である血清インジウムの測定が重要となる。血清インジウム濃度は肺のインジウム濃度をよく反映すると考えられている。

2013年1月から、特定化学物質障害予防規則(特化則)によりインジウム化合物の製造・取り扱い業務に常時従事する労働者に対して、特殊健康診断の一次健診に血清インジウム量の測定が義務付けられている。
 

※日本産業衛生学会では血清中インジウムの生物学的許容値(ほとんど全ての労働者に健康上の悪い影響がみられないと判断される濃度)として3μg/Lが示されています。

容  器 
提出容器

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