検査項目解説 掲載内容は、2022 年 8 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
03840 |
ゾニサミド3L210-0000-023-117 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
ラテックス凝集法 | μg/mL 10~30 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
03840 |
ゾニサミド3L210-0000-023-117 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
ラテックス凝集法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 10~30 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
検体
- 半減期が長いため随時も可能ですが、同一患者では一定時刻に採血することが推奨されます。
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:エクセグラン、トレリーフ
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート

容器
臨床的意義
主として肝で代謝されるベンゾイソキサゾール系抗てんかん剤。肝障害時の投与量調節や服薬コンプライアンスを知る目的で血中濃度を測定。
1.作用
部分てんかん、全般てんかんを抑制する薬剤である。
本剤の作用機序は、発作活動の伝播過程の遮断、てんかん原性焦点の抑制などによるものと考えられているが、まだ完全には解明されていない。
主として肝で代謝されるため、肝障害時は血中濃度をみながら慎重に投与を行う。また、過量投与で、眠気、無気力、脱力感、運動失調や幻覚が出現することがある。
健康成人に200mg単回経口投与後の血中濃度は平均5.3時間後でピークに達し、半減期は62.9時間であったという。
他の抗けいれん剤との相互作用が認められるので併用する際には注意を要する。また、乳汁中への移行が報告されているので、本剤使用中の授乳は中止するのが望ましい。
2.禁忌
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しない。
3.採血時期
次回投与直前(トラフ)。
【主に用いられる疾患】
部分てんかんおよび全般てんかんの次の発作型
1. 部分発作: 単純部分発作(焦点発作、自律神経発作、精神運動発作)、複雑部分発作(精神運動発作、焦点発作)、二次性全般化強直間代けいれん(強直間代発作)
2. 全般発作: 強直間代発作(全身けいれん発作、大発作)、強直発作(全般けいれん発作)、非定型欠伸発作(異型小発作)
3. 混合発作など
【副作用】
皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、再生不良性貧血、無顆粒球症、急性腎不全 など
参考文献
熊谷 昇, 他: 臨床医薬 5, 843, 1989.