検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 25722  統一コード 3L235 
項目名 スチリペントール
stiripentol
実施料
管理料[470]
判断料区分  
健康保険名称  特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1 
検査方法
LC-MS/MS
検査材料
EDTA血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 EDTA血漿 0.3
14 → 02
冷蔵
検査材料備考

※血清も検査可。

報告所要日数
3~5日
 
μg/mL
臨床的
意義 
難治性てんかんDravet症候群の発作に対し、クロバザム、バルプロ酸と併用される薬。種々の薬剤と相互作用があるためTDMを行う。
  1. 作用機序と体内動態
 スチリペントール(商品名ディアコミット(R))は、1978年にフランスで開発され、2012年に日本で発売が開始された比較的新しい抗てんかん剤である。

 芳香族アリルアルコール構造を持ち、クロバザムおよびバルプロ酸ナトリウムで効果不十分な乳児重症ミオクロニーてんかん(Dravet症候群)に効能がみられ、これらの併用薬として承認されている。

 本剤の作用メカニズムは、脳の主要な抑制性神経伝達物質であるGABAシグナル伝達の増強作用、さらにGABA分解酵素であるGABAトランスアミナーゼ活性を阻害する作用によって、脳組織中のGABA濃度を増加させる機序が考えられている。しかし、詳細は必ずしも明確になっていない。代謝は抱合および酸化反応で広範に行われ、おもに尿中へ排泄される。

 併用薬の効果増強作用に関しては、薬物代謝酵素チトクロームP450アイソザイムの阻害作用に基づくものと考えられている。抗てんかん薬のほか、抗不整脈薬、ベンゾジアゼピン系、スタチン系薬剤、免疫抑制剤、カフェイン、麦角アルカロイド、テオフィリン、ワーファリン、NSAIDsなどさまざまな薬剤との間に相互作用を有するため、血中濃度測定が行われる。また、食事による影響も受けやすいため、食中か食直後の内服が推奨される。

2.禁忌
 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
参考血中濃度:
 本剤を外国人健康成人にカプセル製剤1,000mgを単回経口投与した際の体内動態はCmax : 6.63±1.83 μg/mL、Tmax : 2.42±1.00 時間、T1/2 : 7.82±1.86 時間とされている。
出典:ディアコミットドライシロップ/同カプセル能書、インタビューフォーム。

【主に用いられる疾患】
 クロバザムおよびバルプロ酸ナトリウムで十分な効果が認められないDravet症候群における間代発作、強直間代発作に対して(クロバザムおよびバルプロ酸ナトリウムと併用)
【副作用】
 好中球減少およびそれに伴う感染症(気管支炎、麦粒腫、肺炎)、血小板減少症、腎機能低下、不整脈、食欲低下、傾眠、運動失調(ふらつき)、振戦など
 

※チャート参照:特定薬剤治療管理料

※主な商品名:ディアコミット

チャート 

特定薬剤治療管理料

容  器  
採取容器
提出容器

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