WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 有効治療濃度
採血時期
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

03201

三・四環系抗うつ薬スクリーニング

血液
3

遠心

 

血清
1

03

 

02

 

 

4週

LC-MS/MS

ng/mL

検出せず
(基準値)

4~6日

項目
コード
検査項目

03201

三・四環系抗うつ薬スクリーニング

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
3

遠心

 

血清
1

03

 

02

 

 

4週

LC-MS/MS
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

検出せず
(基準値)

4~6日

備考

項目

  • チャート参照:「三・四環系抗うつ薬スクリーニング」検査対象薬物
  • ロフェプラミンを服用している場合は、代謝物としてデシプラミンが検出されます。

「薬毒物検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。

チャート

「三・四環系抗うつ薬スクリーニング」検査対象薬物

容器

容器番号03:汎用容器(分離剤なし)

  • 容量: 5.5mL・9mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 血中薬物濃度
    (血清の場合)

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

奈女良昭, 屋敷幹雄: 薬毒物分析実践ハンドブック, 222, じほう, 東京, 2002.

検査項目解説

臨床的意義

三・四環系抗うつ薬のスクリーニング検査である。薬物中毒が疑われる場合に原因特定に役立つ。

 三・四環系抗うつ薬とは、現在処方されている抗うつ薬のうち、分子内に三環または四環の特徴的な環状構造を有する物質群の総称である。これら薬剤は、大量服用時に呼吸・循環機能の低下や痙攣、心電図異常などを来し、しばしば致死的な影響をおよぼす。

 本邦において救急医療施設に搬入される中毒症例の原因割合では、精神・神経薬によるものが過半を占め、ベンゾジアゼピン系鎮静催眠剤と並んで多い中毒症例が、三環系・四環系抗うつ薬である。それらは総じて故意の過量服用例であり、複数薬剤の同時服用も少なくない。

 三・四環系抗うつ薬剤は、脳内の神経終末においてノルアドレナリンやセロトニンの再取り込みを阻害、あるいは放出を促進することによって抗うつ作用を発揮する。その他のヒスタミンH1受容体、ムスカリン性アセチルコリンM1受容体、アドレナリン性α1受容体などの阻害作用もある。

 本スクリーニング検査では、三環系抗うつ薬9種(活性代謝物を含む)、四環系抗うつ薬3種の計13種の一括同時分析を実施する。重度の意識障害やバイタルサイン低下症例などで薬物中毒が疑われる患者が、三・四環系薬剤を服用したかどうかの定性分析や、原因特定に有効である。

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