検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 03233  統一コード 3L255 
項目名 アミトリプチリン・ノルトリプチリン
amitriptyline & nortriptyline
実施料
未収載
判断料区分  
検査方法
LC-MS/MS
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 1
03 → 02
凍結
報告所要日数
4~6日
有効治療濃度  
ng/mL

アミトリプチリン+ノルトリプチリン
80~200
ノルトリプチリンのみ
50~150

臨床的
意義 
三環系抗うつ剤の一つ。他の抗うつ剤での効果が低い場合にも投与される。活性代謝物のノルトリプチリンを同時測定。
  1.作用
 アミトリプチリンは三環系抗うつ剤の一つで化学式はC20H23であり、通常は塩酸塩として用いられる。

 詳細な作用機序は明確になってはいないが、脳内においてセロトニンやノルアドレナリンの再取り込みを抑制することにより神経シナプス領域でこれらのモノアミン量が増大することによるものと考えられている。

 さらに、降圧剤等に用いられるレセルピンや抗精神薬のテトラベナジンに対する拮抗作用やノルエピネフィリンの作用を増強させる働きなどがある。また、本剤は夜尿症にも効果があるとされている。

2.薬物動態
 本剤は主に肝代謝酵素チトクロームP450(CYP2D6)によって代謝される。このため、同様の代謝経路を競合する薬剤との併用は充分な注意が必要である。添付文書によれば、MAO阻害剤、チオリダジンは併用禁忌、アルコール、抗コリン作動薬、バルビツール酸誘導体、グアネチジンやベタニジンなどの降圧剤、ワーファリン、カリウム製剤、トラマドール、パルプロ酸などが併用注意となっている。

 経口投与での薬物動態をみると、うつ病患者15人に2週間以上1日30、75、125~180mgを3分割経口投与した場合の血漿中濃度は各々36±5、43±3、79±10ng/mL、活性代謝物のノルトリプチリンでは各々8±2、22±4、89±25ng/mLであったという。

 生物学的半減期はアミトリプチリンで9.0~25.3時間、ノルトリプチリンで31±13時間とされ、アミトリプチリンで血漿中濃度が1,000ng/mL以上で中毒が発現するといわれている。

3.禁忌等
 緑内障のある患者、三環系抗うつ剤に対し過敏症の患者、心筋梗塞の回復初期の患者、尿閉(前立腺疾患等)のある患者、モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン)を投与中あるいは投与中止後2 週間以内の患者には投与しない。

【主に用いられる疾患】
 精神科領域におけるうつ病・うつ状態、夜尿症
【副作用】
 悪性症候群、セロトニン症候群、心筋梗塞、幻覚、せん妄、精神錯乱、けいれん、顔・舌部の浮腫、無顆粒球症、骨髄抑制、麻痺性イレウス、SIADH など
関連項目 リチウム, クロルプロマジン, ハロペリドール, ブロムペリドール, 三・四環系抗うつ薬スクリーニング, イミプラミン・デシプラミン,
 

※主な商品名:トリプタノール、ノリトレン

容  器  
採取容器
提出容器

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