検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年9月1日時点の情報です。

分野別:
入力コード 01064  統一コード 4F060 
項目名 プレグナントリオール (P3)
pregnanetriol
実施料
包括234
判断料区分 生Ⅱ 
健康保険名称  内分泌学的検査/プレグナントリオール 
検査方法
GC-MS
検査材料
蓄尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 蓄尿 5
25
冷蔵
検査材料備考

※蓄尿時は冷暗所に保管してください(保存剤による影響はありません)。

報告所要日数
5~7日
基準値(単位)  
mg/day

M 0.25~1.48
F 卵胞期 0.07~1.24
黄体期 0.25~1.58
閉経後 1.00 以下

臨床的
意義 
17α-OHPの尿中代謝物。先天性副腎皮質過形成にともない高値となる。
   プレグナントリオール(P3)は、黄体ホルモンの尿中代謝産物の一種である。

 プロジェステロンが17α-ヒドロキシラーゼにより副腎や卵巣で17α-ハイドロキシプロジェステロン(17α-OHP)に代謝され、さらに肝で3位の水酸基にグルクロン酸が抱合された尿中排泄物を、本検査では測定する。通常、尿中に排泄された抱合体を、β-グルクロニダーゼで水解し、プレグナントリオールを抽出して測定に供する。したがって、P3の検査値はプロジェステロン、17α-OHPの血中濃度を反映している。

 先天性副腎皮質過形成(CAH)の一種、11β-ハイドロキシラーゼ欠損や21-ハイドロキシラーゼ欠損がある場合はコルチゾールが産生されないため、CRHやACTHがnegative feed backを受けず多量に分泌される。この患者の尿中にはプレグナントリオール-3-グルクロニドが多量に排泄される。したがって、P3の主な検査目的は21-ハイドロキシラーゼ欠損児における副腎皮質ホルモン剤の補充療法のモニタリングにある。

 また、婦人科領域ではLHサージに先行してのエストラジオールの上昇時にP3のピークがみられるので排卵の有無の診断に用いられることがある。一方、妊娠中は増加傾向を示すが、他の胎盤性ステロイドと比較して妊娠周期における変化が乏しいので、胎盤機能判定に使用されることは少ない。

【高値を示す病態】
 妊娠、先天性副腎皮質過形成(21-hydroxylaseまたは11β-hydroxylase欠損症)、副腎癌、副腎性器症候群、副腎男性化腫瘍、多嚢胞性卵巣、Cushing症候群
【低値を示す病態】
 副腎機能低下、下垂体機能低下症(無月経、排卵障害)
関連項目 プレグナンジオール (P2), プロジェステロン (P4),
チャート 

副腎皮質ホルモンの生合成の主要経路とそれに関与する酵素

先天性副腎皮質過形成の検査診断

容  器 
提出容器

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