WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01840

αフェトプロテイン
(AFP)

5D015-0000-023-051

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA

ng/mL

10.0 以下

包括101

D009 3

生Ⅱ

2~3日

項目
コード
検査項目

01840

αフェトプロテイン
(AFP)

5D015-0000-023-051

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

10.0 以下

包括101

D009 3

生Ⅱ

2~3日

備考

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「腫瘍関連検査」分野共通の特記事項

  • [ご参考]「腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈」(チャート参照)、「検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料」(チャート参照)、「腫瘍部位とマーカーの有用性」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:腫瘍マーカー/α-フェトプロテイン(AFP)
  • 実施料:包括101
  • 診療報酬区分:D009 3
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

Morota, K. et al.: Int. J. Biol. Markers 27, (1), 39, 2012.

検査項目解説

臨床的意義

肝細胞癌で上昇する腫瘍マーカーである。肝炎や肝硬変でも軽度~中等度に上昇をみる。

 α-フェトプロテイン(AFP)は、胎児の肝臓およびヨークサック(卵黄嚢)で産生される胎生期特有の血清タンパク質である。

 出生直後には血中で10,000 ng/mL前後の高値を示すが、その後速やかに減少して健常小児・成人には10 ng/mL以下のきわめて低濃度にしか存在しない。

 AFPは一次構造においてアルブミンとの間に39 %の相同性を有し、種々の物質の生体内輸送や脂肪酸代謝への関与が推定されている。

 AbelevおよびTatarinovが、肝細胞癌において血中AFPが増量することを見出して以来、その腫瘍マーカーとしての有用性は高く評価されている。

 血中AFP濃度400 ng/mLを超える例では肝細胞癌の可能性がきわめて高い。ちなみにAFP値の上昇する良性疾患もその多くは肝疾患である。慢性肝炎で軽度(~100 ng/mL)、肝硬変で中等度(~400 ng/mL)の上昇を呈するが、これらは肝細胞壊死後の肝再生によるものと推定されている。また、妊娠後期には、胎児が産生したAFPが母体中にも検出される。妊婦の血中には胎児由来のAFPが検出され、妊娠後期にはかなりの高値となる。

 さらに、原発性肝細胞癌由来AFPと、肝硬変やヨークサック腫瘍由来AFPの各糖鎖構造の相違を、レクチン親和性の差から鑑別することが可能となっている(AFPレクチン分画の項を参照)。

【高値を示す疾患】

肝癌肝硬変症肝炎肝障害妊娠

関連疾患

C22.0.1:肝癌 C15-C26:消化器腫瘍
K74.6.13:肝硬変症 K70-K77:肝疾患
K75.9.2:肝炎 K70-K77:肝疾患
K76.9.4:肝障害 K70-K77:肝疾患
Z33.1:妊娠 Z30-Z39:妊娠による影響
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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