検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年7月1日時点の情報です。

入力コード 01840  統一コード 5D015 
項目名 αフェトプロテイン (AFP)
α-fetoprotein
実施料
包括104
判断料区分 生Ⅱ 
健康保険名称  腫瘍マーカー/α-フェトプロテイン(AFP) 
検査方法
CLIA
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.3
01
冷蔵
報告所要日数
2~3日
基準値(単位)  
ng/mL

10.0 以下

臨床的
意義 
肝細胞癌で上昇する、本来は胎児肝細胞由来の血清腫瘍マーカー。肝炎や肝硬変でも軽度~中等度に上昇をみる。
   α-フェトプロテイン(AFP)は、胎児肝およびヨークサック(卵黄嚢)で産生される胎生期特有の血清蛋白である。

 出生直後には血中で10,000ng/mL前後の高値を示すが、その後速やかに減少して健常小児・成人には10ng/mL以下の極めて低濃度にしか存在しない。

 AFPは一次構造においてアルブミンとの間に39%の相同性を有し、種々の物質の生体内輸送や脂肪酸代謝への関与が推定されている。

 AbelevおよびTatarinovが肝細胞癌において血中AFPが増量することを見出して以来、その腫瘍マーカーとしての有用性は高く評価されている。血中AFP濃度400ng/mLを超える例では肝細胞癌の可能性がきわめて高い。

 ちなみにAFP値の上昇する良性疾患もその多くは肝疾患である。慢性肝炎で軽度 (~100ng/mL)、肝硬変で中等度(~400ng/mL)の上昇を呈するが、これらは肝細胞壊死後の肝再生によるものと推定されている。また、妊娠後期には、胎児が産生したAFPが母体中にも検出される。妊婦の血中には胎児由来のAFPが検出され、妊娠後期にはかなりの高

 さらに、原発性肝細胞癌由来AFPと、肝硬変やヨークサック腫瘍由来AFPの各糖鎖構造の相違を、レクチン親和性の差から鑑別することが可能となっている(「AFPレクチン分画」の項を参照)。

【高値または陽性を示す病態】
 肝細胞癌、ヨークサック腫瘍、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、先天性胆道閉鎖症、妊娠(特に後期)
関連項目 AFPレクチン分画, PIVKA-Ⅱ《CLIA》,
 

※総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

チャート 

腫瘍部位とマーカーの有用性

腫瘍マーカー値の生理的変動因子

容  器 
提出容器

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