検査項目解説 掲載内容は、2022 年 8 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26551 |
組織ポリペプチド抗原 (TPA)5D320-0000-023-051 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | U/L 75 未満 |
包括110 D009 5 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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26551 |
組織ポリペプチド抗原 (TPA)5D320-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
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01 |
12週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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U/L 75 未満 |
包括110 D009 5 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:腫瘍マーカー/組織ポリペプタイド抗原(TPA)
- 実施料:包括110
- 診療報酬区分:D009 5
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
臨床的意義
臓器特異性は低く、さまざまな癌において高値となる。癌の増殖活性を反映するため、治療経過の把握に有用な指標。
組織ポリペプチド抗原(TPA)は、1957年に報告された腫瘍関連抗原である。胎児・胎盤組織のような細胞増殖の活発な正常組織にもその存在が認められることから、細胞分裂過程に何らかの関与をしていると考えられている。
実際、TPAの腫瘍細胞における産生が細胞周期のS後期からG2期に行なわれ、M期に細胞外に放出されることが明らかになっている。
また、別の報告では、TPAと細胞骨格を構成するサイトケラチンとの間にアミノ酸配列の広範囲な相同性が見出されており、TPAがサイトケラチン前駆体あるいはその関連物質である可能性を示唆している。
TPA産生量は癌の増殖活性に相関し、担癌患者では血中TPA値が臓器非特異的に上昇するため、その診断や治療経過の把握に有用な指標となる。なお、TPAは良性疾患にも高値例を認めるが、その上昇は悪性疾患とは異なって一過性であるとされている。
【高値を示す病態】
胃癌、食道癌、大腸癌、肝細胞癌、胆道癌、膵癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、子宮癌、胆道系炎症、膵炎、肺炎、肺膿瘍