検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 04144  統一コード 5C124 
項目名 Ⅰ型コラーゲン-C-テロペプチド (ⅠCTP)
type 1 collagen cross-linked C-terminal telopeptide
実施料
未収載
判断料区分  
検査方法
RIA(二抗体法)
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.5
01
冷蔵
報告所要日数
2~4日
基準値(単位)  
ng/mL

5.5 未満
(骨転移判定のカットオフ値)

臨床的
意義 
骨基質の分解産物で骨吸収量を反映する指標。癌の骨転移の有無や治療効果の判定に有用。
   Ⅰ型コラーゲン-C-テロペプチド(ⅠCTP)は、骨基質の主要構成蛋白であるⅠ型コラーゲンの分解産物である。

 骨のⅠ型コラーゲン分子間は両端のテロペプチド領域を中心に、ピリジノリンあるいはデオキシピリジノリンと呼ばれる物質を介して安定な架橋構造を形成している。

 骨吸収により分解生成し、血中に放出されるⅠ型コラーゲンの架橋構造部分を含めた「Ⅰ型コラーゲンのC-末端側ペプチド断片」がⅠCTPである。したがって、血中ⅠCTP濃度は骨組織における骨吸収量を反映する指標と考えられる。

 骨吸収状態の評価は、特に骨量減少をきたす種々の代謝性骨疾患の病態把握に重要であり、実際、副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、胃切除例、悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症などの疾患に血中ⅠCTPの上昇が報告されている。ただし、血中ⅠCTP値は腎機能の影響を受け「GFR<50mL/min.」で高値化するため、判定に注意を要する。

 また、前立腺癌をはじめとする悪性腫瘍患者の血中ⅠCTP濃度は、骨転移を有する症例で高率に異常高値を示すことが知られており、骨転移の有無の診断や治療効果の判定に有用である。

 なお、血中ⅠCTP値に著明な年齢差・性差は認められず、同じⅠ型コラーゲンのN-末端側代謝産物であるNTx(Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド)が骨吸収亢進を呈する閉経後女性で高値となる点と異なる。したがって、骨粗鬆症の生化学的マーカーには適さず、保険点数も悪性腫瘍管理料のみ適用される。

【高値を示す病態】
 癌の骨転移(乳癌、肺癌、前立腺癌)、副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、胃切除例、悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症、慢性腎不全
関連項目 Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド (NTx), Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド (NTx)〈血清〉, オステオカルシン (BGP), デオキシピリジノリン (Dpyr)[骨粗鬆症],
 

※チャート参照:腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈
「悪性腫瘍特異物質治療管理料」としてのみ保険請求が認められます。

チャート 

腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈

容  器 
提出容器

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