検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 05063  統一コード 5C146 
項目名 デオキシピリジノリン (Dpyr)
deoxypyridinoline
実施料
包括191
判断料区分 生Ⅱ 
健康保険名称  内分泌学的検査/デオキシピリジノリン(DPD)(尿) 
検査方法
EIA
検査材料
尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 尿 1.5
25
冷蔵
検査材料備考

※骨粗鬆症の検査としてご利用の場合、[内分泌学検査]に掲載している同名の各検査項目(項目コード:06582、12205)をご依頼ください。

報告所要日数
3~5日

※濃度が3.0nmol/L未満の場合、クレアチニン補正値は「換算不可」でご報告します。

基準値(単位)  
nmol/mmol・Cr

M 2.1~5.4
F 2.8~7.6

臨床的
意義 
骨基質の代謝産物。骨量減少をきたす代謝性疾患や癌の骨転移で尿中濃度が上昇。
   デオキシピリジノリン(Dpyr)は、骨基質の主要構成成分であるⅠ型コラーゲンの分子間に架橋を形成しコラーゲン線維の安定化に寄与する「ピリジニウム架橋アミノ酸」の一つである。

 この架橋物質には構造的に類似するpyr(ピリジノリン)およびDpyrの2種が知られるが、前者が骨・軟骨に加えて多くの結合組織にも存在するのに対し、後者の分布は主に骨・歯牙に局在するため骨特異性がより高いといえる。

 骨吸収に伴う分解産物として放出されたDpyr(およびpyr)は、異化を受けずに尿中に排泄される。このうち約40%が遊離型、60%がコラーゲン分子末端部を含むペプチド結合型であり、本検査法であるEIA法にて測定されるのは遊離型のみである。

 通常、遊離型・ペプチド結合型の尿中排泄量比率はほぼ一定していることから、遊離Dpyr量は生体の骨吸収状態の指標となる。

 骨量減少をきたす各種代謝性疾患、癌の骨転移等で尿中遊離Dpyrは健常者に比べて有意な高値を示し、その診断や病態把握に有用である。

 女性では閉経後から徐々に遊離Dpyrの尿中排泄量が増加し、3~5年で最大値に達するという。思春期前は成人に比べて約10倍の高値である。

 なお、従来pyrおよびDpyr測定に用いられてきたHPLC法では検体をあらかじめ加水分解するため、ペプチド結合型を含む総排泄量を求めることができる。

【高値を示す病態】
 癌の骨転移(乳癌、肺癌、前立腺癌など)、原発性副甲状腺機能亢進症、骨粗鬆症、甲状腺機能亢進症、骨Paget病、骨軟化症
【低値を示す病態】
 低値側の臨床的意義は少ない
関連項目 ALP (アルカリフォスファターゼ), ALPアイソザイム, Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド (NTx)[骨粗鬆症], Ⅰ型コラーゲン-C-テロペプチド (ⅠCTP),
 

※遊離型デオキシピリジノリンを測定します。

算定備考

乳癌、肺癌または前立腺癌と既に診断された患者に対し骨転移診断のために行い、当該検査に基づいて計画的な治療管理を行った場合には、「悪性腫瘍特異物質治療管理料」として算定します。

「オステオカルシン」、「NTx」、「Dpyr」を併せて実施した場合は、主な項目の実施料のみ算定できます。

原発性副甲状腺機能亢進症の手術適応の決定、副甲状腺機能亢進症手術後の治療効果判定(または骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択)に際して実施された場合に算定できます。

容  器 
提出容器

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