検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年10月1日時点の情報です。

入力コード 25527  統一コード 5F101 
項目名 HPVジェノタイプ判定
HPV genotyping
実施料
2000
判断料区分 微生 
健康保険名称  微生物核酸同定・定量検査/HPVジェノタイプ判定 
検査方法
PCR-rSSO法
検査材料
LBC用採取液(ThinPrep) または LBC用採取液(SurePath)
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 LBC用採取液(ThinPrep) 3
81
冷蔵
または
2 LBC用採取液(SurePath) 3
82
冷蔵
検査材料備考

コンタミネーション防止のため、先に必要量を分注いただく方法を推奨します。
チャート参照:LBC検体提出における注意事項

チャート参照:LBC検体提出における注意事項

報告所要日数
3~6日
臨床的
意義 
尖圭コンジローマ、子宮頸部癌と関連深いパピローマ・ウイルスのDNA診断。ウイルス型により低リスク型群と中・高リスク型群に分けて有無が判別される。
   性行為感染症(STD)起因ウイルスの一つ、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV) 感染を、DNAの同定により判定する検査である。HPVは尖圭コンジローマ、子宮頸部癌などの一因とされるウイルスであるが、DNA型により病原性の程度が異なるため、本検査では低リスク型群と中・高リスク型群の分別や遺伝子型自体の判定が行われる。

 HPVは、皮膚や生殖器粘膜における尖圭コンジローマ、子宮頸部癌・外陰癌の発生に関与することで知られるパポーバウイルス科のDNAウイルスである。

 HPVについてはゲノムの相同性の程度によって70種類以上の型が同定されているが、組織より分離されるHPVの型と病変の間には密接な関連がある。すなわち、尖圭コンジローマのような比較的良性な腫瘤性病変を惹起する“低リスク型”と、癌組織に高率に検出され病変の悪性化に関与する“中あるいは高リスク型”の二群に大別 される。したがって、HPV感染の診断に際しては単にウイルスの存在のみならず、それが両群のいずれであるかの鑑別が重要とされる。

 低リスク・中~高リスクの分別検査では、低リスク型は、6、11、42、43、および44型を、中・高リスク型では、16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、および68型のいずれかのHPVが存在した場合に検出される。これらの存在が直ちに悪性度を示すものではないが、中・高リスク型が検出された場合は、将来悪性化しやすいことを示唆しており、細胞診やコルポスコピーなども含めたより厳重なfollow upが望まれる。また、皮膚科領域のBowen病とその類縁疾患では39、52型が関与しているとされる。

 婦人科、泌尿器科領域のHPV感染は、そのほとんどが性行為を介して伝播し、STDの一つに数えられている。実際、STDのハイリスク群であるCSW(commercial sex workers)で、およそ20~60%と高率なHPV感染が報告されている。さらに、クラミジア、淋菌による感染が確定診断された10~20歳代の患者から、男子で約10~25%、女子で50~70%にHPVが検出されたという報告もあり、潜在的なHPV感染の蔓延が強く懸念されている。

【陽性を示す病態】
 ヒトパピローマウイルス感染症
(尖圭コンジローマ、子宮頸部癌・外陰癌、Bowen病とその類縁疾患の発生に関与する)
 

※16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59および68型の“中~高リスク型”HPVを検出します。

算定備考

予め行われた組織診断の結果、CIN1またはCIN2と判定された患者に対し、治療方針の決定を目的としハイリスク型HPVのそれぞれの有無を確認した場合に算定できます。

算定に当たっては、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等への届出が必要です。

算定に当たっては、予め行われた組織診断の実施日および組織診断の結果、CIN1またはCIN2のいずれに該当するかを診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。

同一患者について、当該検査を2回目以降行う場合は、当該検査の前回実施日も診療報酬明細書の摘要欄に併せて記載する必要があります。

チャート 

LBC検体提出における注意事項

容  器 
提出容器
 

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