検査項目解説 掲載内容は、2021 年 12 月 01 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

09794

HPV-DNA同定(LBC) [中~高リスク型]《ハイブリッドキャプチャー法》

5F101-1440-076-842

5F101-1440-076-842

 

 

LBC用採取液(ThinPrep)
6

または

 

 

LBC用採取液(SurePath)

指定容器 

 

81

 

指定容器 

 

82

 

12週

冷蔵

 

 

4週

冷蔵

ハイブリッドキャプチャー法

陰性(-)
index 1.00 未満

350

D023 9

微生

3~4日

項目
コード
検査項目

09794

HPV-DNA同定(LBC) [中~高リスク型]《ハイブリッドキャプチャー法》

5F101-1440-076-842

5F101-1440-076-842

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

 

LBC用採取液(ThinPrep)
6

または

 

 

LBC用採取液(SurePath)

指定容器 

 

81

 

指定容器 

 

82

 

12週

冷蔵

 

 

4週

冷蔵

ハイブリッドキャプチャー法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

陰性(-)
index 1.00 未満

350

D023 9

微生

3~4日

備考

項目

  • HPVとして、16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59および68型の“中~高リスク型”HPVを検出します(型別判定はできません)。

依頼

  • 依頼書に液状細胞診採取容器の商品名をご記入ください。

検体

  • チャート参照:LBC検体提出における注意事項

検体2

  • ※SurePathを使用する場合、細胞の分離操作後、精製水に懸濁した細胞1.0mL中、標本作成に0.2mLを使用した残りの細胞懸濁液0.8mLに新しいSurePath溶液を2.0mL加え2.8mLとしたものを検体として使用します(SurePathバイアル中に残った2mLを検体として使用することもできます)。

診療報酬

  • 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/HPV核酸検出
  • 実施料:350
  • 診療報酬区分:D023 9
  • 判断料区分:微生物学的検査

予め行われた細胞診の結果、ベセスダ分類上ASC-US(意義不明異型扁平上皮)と判定された患者または過去に子宮頸部円錐切除もしくはレーザー照射治療を行った患者に対して行った場合に限り算定できます。

細胞診と同時にHPV検査を実施した場合は算定できません。

算定に当たっては、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等への届出が必要です。

「HPV核酸検出」と「HPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)」を併せて実施した場合は主たるもの1つに限り算定できます。

チャート

LBC検体提出における注意事項

容器

容器番号81:液状細胞診(LBC)婦人科用(ThinPrep)

  • 採取量:
  • 添加剤:
    メタノール含有
  • 保管方法・有効期間:
    常温
    容器表示
  • 主な検査項目:
    LBC婦人科,HPV型別

容器番号82:液状細胞診(LBC)婦人科用(SurePath)

  • 採取量:
  • 添加剤:
    エタノール,メタノール,イソプロパノール
  • 保管方法・有効期間:
    常温
    容器表示
  • 主な検査項目:
    LBC婦人科

臨床的意義

尖圭コンジローマ、子宮頸部癌と関連深いパピローマ・ウイルスのDNA診断。ウイルス型により低リスク型群と中・高リスク型群に分けて有無が判別される。

 性行為感染症(STD)起因ウイルスの一つ、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV) 感染を、DNAの同定により判定する検査である。HPVは尖圭コンジローマ、子宮頸部癌などの一因とされるウイルスであるが、DNA型により病原性の程度が異なるため、本検査では低リスク型群と中・高リスク型群の分別や遺伝子型自体の判定が行われる。

 HPVは、皮膚や生殖器粘膜における尖圭コンジローマ、子宮頸部癌・外陰癌の発生に関与することで知られるパポーバウイルス科のDNAウイルスである。

 HPVについてはゲノムの相同性の程度によって70種類以上の型が同定されているが、組織より分離されるHPVの型と病変の間には密接な関連がある。すなわち、尖圭コンジローマのような比較的良性な腫瘤性病変を惹起する“低リスク型”と、癌組織に高率に検出され病変の悪性化に関与する“中あるいは高リスク型”の二群に大別 される。したがって、HPV感染の診断に際しては単にウイルスの存在のみならず、それが両群のいずれであるかの鑑別が重要とされる。

 低リスク・中~高リスクの分別検査では、低リスク型は、6、11、42、43、および44型を、中・高リスク型では、16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、および68型のいずれかのHPVが存在した場合に検出される。これらの存在が直ちに悪性度を示すものではないが、中・高リスク型が検出された場合は、将来悪性化しやすいことを示唆しており、細胞診やコルポスコピーなども含めたより厳重なfollow upが望まれる。また、皮膚科領域のBowen病とその類縁疾患では39、52型が関与しているとされる。

 婦人科、泌尿器科領域のHPV感染は、そのほとんどが性行為を介して伝播し、STDの一つに数えられている。実際、STDのハイリスク群であるCSW(commercial sex workers)で、およそ20~60%と高率なHPV感染が報告されている。さらに、クラミジア、淋菌による感染が確定診断された10~20歳代の患者から、男子で約10~25%、女子で50~70%にHPVが検出されたという報告もあり、潜在的なHPV感染の蔓延が強く懸念されている。

【陽性を示す病態】
 ヒトパピローマウイルス感染症
(尖圭コンジローマ、子宮頸部癌・外陰癌、Bowen病とその類縁疾患の発生に関与する)

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記載内容について

記載内容について

検査項目名称

すでに日本語化しているドイツ語はそのままとし、それ以外のものはアメリカ英語読みに従いました。ただし、アイソザイムのようにほぼ日本語化している検査項目名称については慣例に従いました。また、略号が通例化しているものは、略号をもって検査項目名称としました。

「検査項目名」欄:JLAC10コード

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

検査材料に関する主な用語

検査材料 概要
血液 検査のために採取していただく肘静脈血を表します。
~加血液 採血後速やかに添加剤を混和した血液を表します。
添加剤の種類により、「EDTA加血液」、「ヘパリン加血液」、「クエン酸加血液」、「NaF加血液」などと表示します(所定の添加剤入り弊社指定容器に血液を採取してください)。
~血漿 採血後速やかに添加剤を混和し、遠心分離によって得られた血漿を表します。添加剤の種類により、「EDTA血漿」、「ヘパリン血漿」、「クエン酸血漿」などと表示します。なお、単に「血漿」とあるものについては、「備考」欄に添加剤の種類を別記しています。
血清 採血後、血餅の収縮を待って遠心分離して得られた上清を表します。特に添加剤を用いる必要のある場合は、その旨を「備考」欄に記載しています。
尿 原則として自然排尿された尿を表します。なお、「蓄尿」を要する場合、「備考」欄に使用する防腐剤の種類を別記しています。採尿方法については,以下を参考としてください。 1) 普通尿の場合: 新鮮尿を清潔な乾燥した容器に直接排尿するか,清潔な乾燥した携帯便器に排尿させ,指定の検体容器に直接 移し替えます. 2) 中間尿の場合: 清潔な排尿容器を手に持ち,放尿を開始します.最初は便器に排尿し,大体排尿が半ばに達した頃,排尿を中断 せずにそのまま採尿容器に放尿し,終わりに近づいた頃,再び便器に放尿します. 3) 無菌尿の場合: 男女とも陰部を刺激の少ない消毒液で洗浄しておき,清潔で乾燥した容器に中間尿を採尿します.細菌検査など の場合には,膀胱カテーテル法を用いて採尿しても構いません.

「容器」欄の番号

検体採取および提出時に用いる容器の種類は、巻末「容器一覧表」の頁に掲載する容器番号で表しています。また、容器番号の網掛け色は容器キャップの色を表しています。

「保存方法」欄の用語

提出材料の保存条件です(採取した材料そのものの保存条件ではありません)。検査項目によっては、検査成績が保存状態の影響を明らかに受けるものもありますので,お取り扱いにご注意ください。

必ず凍結(-10℃以下)保存してください。凍結温度指定のあるものは、その旨を記載しています。なお、凍結指定の項目については原則として単独検体でのご提出をお願いします。
4℃前後で保存してください。また、数日以上にわたって保存される場合は、凍結していただくようお願いします。なお,凍結不可の材料については、その旨を記載しています。
常温保存してください(20℃前後)。

「保存方法」欄:検体の安定性

適正な検査結果をお届けすることができる、検体採取後における提出用材料の保存安定性の維持期間です。

「基準値」欄の用語

M:男性(Male) F:女性(Female)

「基準値」欄の単位記号

L liter(=1,000mL)
dL deciliter(=100mL)
mL milliliter
mm3 cubicmillimeter
μ3 cubicmicron
g gram
mg milligram(=0.001g)
μg microgram(=0.001mg)
ng nanogram(=0.001μg)
pg picogram(=0.001ng)
U Unit
UA Allergen Unit
mU milli Unit(=0.001U)
μU micro Unit(=0.001mU)
IU International Unit
AU Arbitrary Unit
BU Bethesda Unit
RLU Relative Light Unit
R.U. RPR Units
T.U. Titer Units
U mmol millimole(=0.001mol)
μmol micromole(=0.001mmol)
nmol nanomole(=0.001μmol)
pmol picomole(=0.001nmol)
fmol femtomole(=0.001pmol)
mEq milli Equivalent
FE Fibrinogen Equivalent
BCE Bone Collagen Equivalent
mOsm milli Osmole
sec second
U min minute
h hour
% percent
permill
SI Stimulation Index
cpm count per minute
RBC Red Blood Cell
LogIU Log International Unit

マーク表記の一覧

マーク一覧
倫理対象 遺伝学的検査など倫理的な配慮が必要な項目です。
曜日指定 指定曜日のみ受託可能です。
単独検体 他の項目とは別に,専用の検体としてご提出ください。
複数検体 ペア検体での出検が必要な項目です。
指定容器 必ず指定容器でご提出ください。
溶血不可 溶血検体は検査値に影響を及ぼすため避けてください。
酸性蓄尿不可 酸性蓄尿は検査値に影響を及ぼす場合がありますので避けてください。
開栓不可 コンタミネーション防止などのため,検体採取後は容器を開栓しないでください。
遠心 遠心分離してください。
冷遠 冷却下で遠心分離してください。
遮光 遮光 直射日光や蛍光灯などを避け,遮光した容器でご提出ください。
診療報酬算定における,慢性維持透析患者外来医学管理料の包括対象となる項目です。
診療報酬算定における,手術前医学管理料の包括対象となる項目です。
FAX 緊急報告値が検出された場合に,速やかにご報告する項目です。
総合検査依頼書(弊社の標準的な依頼書)のマークチェックでご依頼が可能な項目です。
指定依頼書 使用する依頼書の種類に指定があります.備考欄に記しています。
専用依頼書 使用する依頼書の種類が通常外です.専用の依頼書があります。
遺伝学依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【遺伝子検査】」です。
先天依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【先天異常・染色体検査】」です。
本年度版で新たに掲載された検査項目です。