WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00248

トランスフェリン
(Tf)

5C060-0000-023-061

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

1週

冷蔵

TIA

mg/dL

190~320

60

D015 7

免疫

1~2日

項目
コード
検査項目

00248

トランスフェリン
(Tf)

5C060-0000-023-061

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

1週

冷蔵

TIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/dL

190~320

60

D015 7

免疫

1~2日

備考

検体

  • チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

参考

診療報酬

  • 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/トランスフェリン(Tf)
  • 実施料:60
  • 診療報酬区分:D015 7
  • 判断料区分:免疫学的検査

チャート

多項目同時依頼の血清量目安(生化学検査・免疫血清学検査)

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

島 英明, 他: 医学と薬学 32, 145, 1994.

検査項目解説

臨床的意義

主に肝臓で産生され、鉄を運搬するタンパク質である。鉄代謝や造血機能を反映する。

 トランスフェリン(Tf)は、βグロブリン分画に属するタンパク質で、主に肝臓で合成される。

 血中では鉄と結合して生体内の種々の組織へ鉄を輸送する役割を持つ。Tf 1分子はFe3+2原子と結合しうる。正常ではTfの1分子の約1/3が鉄と結合しているため、さらに血清鉄濃度の2倍量と結合する能力(不飽和鉄結合能)がある。

 Tfは貯蔵する鉄が減少するに従い増加する。妊娠時には貯蔵鉄の枯渇により、その値は単純な鉄欠乏性貧血以上に高値となる。逆に貯蔵鉄が増加した場合(ヘモクロマトーシスなど)、Tfは低下する。また、各種の悪性疾患、炎症、造血能低下状態、肝硬変などでは肝臓での産生低下のため減少し、ネフローゼ症候群やタンパク漏出性胃腸症では体外への喪失に伴い低下する。

 血中での鉄は全てTfと結合しており、貯蔵にはヘモジデリンとフェリチンが関与している。よって鉄代謝の把握にはこれらの項目や不飽和鉄結合能の測定が行われる。

 なお、アルコール依存症患者の血中には、糖鎖末端にシアル酸、ガラクトース、GlcNAcなどを欠いたTfの比率が高く、糖鎖欠損Tfと呼ばれる。

【高値を示す疾患】

鉄欠乏性貧血急性肝炎妊娠

【低値を示す疾患】

慢性骨髄性白血病肝硬変症ネフローゼ症候群悪性腫瘍

関連疾患

D50.9.2:鉄欠乏性貧血 D50-D53:栄養性・出血性貧血
B17.9.3:急性肝炎 B15-B19:ウイルス性肝炎
Z33.1:妊娠 Z30-Z39:妊娠による影響
C92.1.1:慢性骨髄性白血病 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
K74.6.13:肝硬変症 K70-K77:肝疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 N00-N08:糸球体疾患
C80.9.7:悪性腫瘍 C76-C80:その他の部位不明腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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