検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 01843  統一コード 5C090 
項目名 ミオグロビン 〈血清〉
myoglobin
実施料
139
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  血液化学検査/ミオグロビン定量 
検査方法
CLIA
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.3
01
冷蔵
報告所要日数
2~3日
基準値(単位)  
ng/mL

M 154.9 以下
F 106.0 以下

臨床的
意義 
筋肉中へ酸素を取り込むヘム蛋白質。心筋梗塞等において早期に血中へ逸脱し、増減が早いため急性期の指標に用いられる。
   ミオグロビンは分子量約1万7,200の筋肉中に存在するヘム蛋白質である。ヘモグロビンと同様に酸素と結合し血液中の酸素を筋肉中に運ぶ機能をもつが、ヘモグロビンよりも酸素親和性が高いために運搬効率がよい。

 心筋や骨格筋などの筋組織の障害で早期より血中に逸脱し、分子量が小さいために容易に尿中に排泄される。そのためにミオグロビンは他の心筋マーカーと比べて増減が速く、急性心筋梗塞では発症後1~3時間で血中に上昇し始め6~10時間程度でピークに達する。

 一方、ミオグロビンは組織特異性が低いため、Duchenne型やBecker型の筋ジストロフィー症や、筋肉注射などでも骨格筋から流出したミオグロビンの影響を受け高値になる。しかしながら、筋ジストロフィー症では病初期では高値になるが進行すると筋肉組織の荒廃により枯渇するため低下し、病状の進行度との相関は認められない。

 また、多発性筋炎や皮膚筋炎などの多くの筋肉疾患で高値になり、筋変性を生じる甲状腺機能低下症などでも高値を認める。

 激しい運動後に高値になることがあるため、予想外の高値が認められたときには病歴を確認する必要がある。なお、ミオグロビンが尿中へ出た場合、試験紙法で尿潜血は陽性となることがある。

【高値を示す病態】
 心筋疾患:急性心筋梗塞、狭心症 など

[骨格筋疾患]
 筋ジストロフィー症、多発性筋炎、皮膚筋炎、甲状腺機能低下症、腎不全、悪性高熱症、運動後 など
【低値を示す病態】
 低値側の臨床的意義は少ない
関連項目 LD(LDH) (乳酸脱水素酵素), CK (CPK), CKアイソザイム (CPKアイソザイム), CK-MB定量 (CPK-MB定量), 心室筋ミオシン軽鎖Ⅰ, 高感度心筋トロポニンI, ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白 (H-FABP),
算定備考

「H-FABP」、「ミオグロビン」を併せて実施した場合は、主たる項目のみ算定できます。

容  器 
提出容器

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