WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00227

血清補体価
(CH50)

5B010-0000-023-142

単独検体

血液
2

遠心

血清
0.4

 

01

02

 

 

 

-20℃以下

Mayer変法

CH50/mL

30~46

38

D015 4

免疫

2~3日

項目
コード
検査項目

00227

血清補体価
(CH50)

5B010-0000-023-142

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体

血液
2

遠心

血清
0.4

 

01

02

 

 

 

-20℃以下

Mayer変法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

CH50/mL

30~46

38

D015 4

免疫

2~3日

備考

検体

  • 採血後、速やかに遠心分離し、血清を直ちに凍結(-20℃以下)してください。
  • 同時に他の項目の検査がある場合は、必ず別にして「血清補体価」は単独にて検体をご提出ください。

参考

  • チャート参照:透析管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/血清補体価(CH50)
  • 実施料:38
  • 診療報酬区分:D015 4
  • 判断料区分:免疫学的検査

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

稲井真彌, 安田令子: 日本臨牀 42, (春季臨増), 1232, 1984.

検査項目解説

臨床的意義

感作赤血球を50 %溶血させる補体の量を調べる検査である。C1~C9からなる補体の総活性を反映し、補体の産生低下や消費亢進で低値となる。

 補体は単一の物質ではなく、補体系といわれる20種類以上の糖タンパクとインヒビターからなる一連のカスケードから構成されている。

 補体にはC1~C9が存在する。その活性化は、免疫複合体に補体の第1成分であるC1が関与して始まる古典的経路(classical pathway)と、細菌刺激などによりC3が直接活性化されて反応が始まる第二経路または副経路(alternative pathway)などがある。

 血清補体価とは、血清中に残存している補体の総和であり、一般に反応液7.5 mL中に存在するEA(ヒツジ感作赤血球)5×108個の50 %を溶血させるに足る補体量のことであり、CH50で表されるが、現在では反応量の全てを1/2.5にしたMayer変法が用いられている。

 血清補体価は、補体タンパク質の産生障害、過剰な活性化、異化亢進などにより影響を受け、主に低値の場合に問題となる。補体の異常は主に補体成分の欠損により起こり、CH50は極端な低値をとる。また、補体は主に肝細胞でつくられることから肝疾患による産生低下で低値になる。また、全身性エリテマトーデスのような自己免疫疾患では、古典的経路の活性化亢進で補体が消費されるため低値になる。

 補体成分は他のタンパク質成分と比較して非常に半減期が短く、1日で血中の約50 %が入れ替わっているといわれている。また、タンパク漏出性疾患でも速やかに補填されるため、低補体血症は起こりにくいとされる。

 採血後血清を低温下におくとcold activationにより補体経路の活性化を起こし低値になることがあるので注意を要する。

【高値を示す疾患】

感染症サルコイドーシスリウマチ熱ベーチェット<Behcet>病

【低値を示す疾患】

全身性エリテマトーデス糸球体腎炎播種性血管内凝固肝硬変症シェーグレン症候群

備考

関連疾患

B99-B99:感染症 B99-B99:感染症
D86.9.1:サルコイドーシス D80-D89:免疫機構の疾患
I00-I02:リウマチ熱 I00-I02:リウマチ熱
M35.2:ベーチェット<Behcet>病 M30-M36:全身性結合組織疾患
M32.9.3:全身性エリテマトーデス M30-M36:全身性結合組織疾患
N05.9.1:糸球体腎炎 N00-N08:糸球体疾患
D65.8:播種性血管内凝固 D65-D69:凝固障害
K74.6.13:肝硬変症 K70-K77:肝疾患
M35.0.1:シェーグレン症候群 M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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