検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 01185  統一コード 5G085 
項目名 抗Scl-70抗体 (抗トポイソメラーゼⅠ抗体) 《免疫拡散法》
anti-Scl-70 antibody
実施料
包括161
判断料区分 免疫 
健康保険名称  自己抗体検査/抗Scl-70抗体半定量 
検査方法
免疫拡散法
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.4
01
冷蔵
報告所要日数
4~5日
基準値(単位)  

検出せず

臨床的
意義 
全身性進行性強皮症(PSS)で特異的にみられる自己抗体。
   抗Scl-70抗体はENA抗体の一つであり、対応抗原は真核細胞の核内に存在するトポイソメラーゼⅠである。本項目の名称は、この酵素の分子量が70kDaであることに由来する。Sclとは強皮症(Scleroderma)の略語である。

 抗Scl-70抗体は全身性進行性強皮症(PSS)または強皮症の診断に用いられ、疾患特異性が高い。しかし、必ずしも病勢を反映せず、むしろ予後を示唆する指標となる。すなわち、免疫拡散法でのPSSにおける陽性率は20~30%にとどまるが、陽性例では内臓も含めた全身症状に及ぶ事が多い。

 PSSは皮膚の硬化が全身に及ぶ汎発型と、手指や顔面に限局されるCREST型に分類され汎発型での陽性率は約75%に達する。

CRESTとは
 Calcinosis(皮下の石灰化)、
 Raynaud's phenomenon(レイノー現象)、
 Esophageal dysmotility(食道蠕動性の低下)、
 Sclerodactily(手指硬化)、
 Telangiectasia(毛細血管拡張)
の略である。

 汎発型は急激な進行を示すことが多く、また、内臓線維化病変がみられることも多い。これに対しCREST型は、PSSの約1~2割に認められ、抗Scl-70抗体は必ずしも陽性にはならない。本病型に特異的な抗セントロメア抗体を同時測定し、判別が進められる。

【陽性を示す病態】
 全身性進行性強皮症(PSS)(とくに汎発型で陽性率が高い)
関連項目 抗SS-A抗体 (抗SS-A/Ro抗体) 《免疫拡散法》, 抗SS-A抗体 (抗SS-A/Ro抗体) 《CLEIA》, 抗SS-B抗体 (抗SS-B/La抗体) 《免疫拡散法》, 抗SS-B抗体 (抗SS-B/La抗体) 《CLEIA》, 抗核抗体 (ANA), 抗DNA抗体, 抗ds DNA抗体IgG, 抗ds DNA抗体IgM, 抗RNP抗体 (抗U1-RNP抗体) 《免疫拡散法》, 抗RNP抗体 (抗U1-RNP抗体) 《CLEIA》, 抗Sm抗体 《免疫拡散法》, 抗Sm抗体 《CLEIA》, 抗セントロメア抗体, 抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体 (抗CL-β2GP1抗体), 免疫複合体(C1q), 血清補体価 (CH50), リウマチ因子定量, IgG型リウマチ因子,
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