検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 03642  統一コード 2B280 
項目名 α2プラスミンインヒビター・プラスミン複合体 (PIC)
alpha2 plasmin inhibitor, plasmin complex
実施料
包括158
判断料区分 血液 
健康保険名称  出血・凝固検査/プラスミン・プラスミンインヒビター複合体(PIC) 
検査方法
LPIA
検査材料
クエン酸血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 クエン酸血漿 0.3
15 → 02
凍結
検査材料備考

必ず血漿分離の上、ご提出ください。
3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。
チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

報告所要日数
2~3日
基準値(単位)  
μg/mL

0.8 未満

臨床的
意義 
測定の難しい血中プラスミンの動きを直接的に反映する指標。血栓溶解療法のモニタリングやDICの診断に有用。
   生体内には線溶亢進を阻止する蛋白があり、中でも最も強力なものが、α2プラスミンインヒビター(α2PI)である。これは分子量約70,000の糖蛋白で、肝臓で産生される。α2PIは、生体内では凝固因子Ⅷaによってフィブリンに架橋結合し、フィブリンの線溶に対する抵抗性を高める。プラスミンとα2PIが1:1で複合体を形成すればプラスミンは失活し、線溶系が阻止される。この複合体をPICという。

 一方、プラスミンは、分子量80,000~87,000の糖蛋白であるプラスミノーゲンが、プラスミノーゲンアクチベーターによって活性化されて生ずる蛋白分解酵素である。プラスミンは、フィブリンを分解してFDPにすることで、線溶系では促進的に働いているが、α2PIとの複合体PICを形成すると、プラスミンの作用は失われ線溶系が阻止される。

 プラスミンの半減期は0.1秒ときわめて短いために直接測定することはできないが、プラスミンとα2PIとの複合体であるPICの量が、プラスミン活性を反映する。すなわち、PICの定量は、血中のプラスミンの動きを直接的に反映するため、血栓溶解療法のモニターやDICの診断に有力な手段となる。

【高値を示す病態】
 肝障害、DIC、悪性腫瘍、ウロキナーゼ投与時
【低値を示す病態】
 低値側の臨床的意義は少ない
関連項目 プラスミノーゲン活性 (PLG), トロンビン・アンチトロンビン複合体 (TAT), アンチプラスミン活性 (α2PI)(α2プラスミンインヒビター),
チャート 

多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

遠心力の換算表

容  器  
採取容器
提出容器

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