検査項目解説 掲載内容は、2021 年 12 月 01 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

感受性検査 1菌種

6C010-0000-080-762

培養同定に同じ

 

微量液体希釈法/ディスク拡散法

170

D019 1

微生

4~6日

項目
コード
検査項目

感受性検査 1菌種

6C010-0000-080-762

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
培養同定に同じ

 

微量液体希釈法/ディスク拡散法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

170

D019 1

微生

4~6日

備考

項目

    • 感受性検査を実施できない菌種は、レジオネラ菌、放線菌、真菌(酵母様真菌を除く)、百日咳菌、ガードネレラ、トリコモナス、ノカルジアなどです。酵母様真菌については「酵母様真菌感受性検査」をご依頼ください。
    • 最小発育阻止濃度MIC値(単位:μg/mL)およびS.I.Rをご報告します(チャート参照:薬剤感受性検査の実施薬剤)。
    • 次の菌種は微量液体希釈法によるMIC値報告の適用外とし、ディスク拡散法にて検査を実施しS.I.Rをご報告します。淋菌、髄膜炎菌(泌尿器由来)、キャンピロバクター、Moraxella catarrhalisおよびStreptococcus anginosus group。
      また、これら指定菌種以外についても、微量液体希釈法による検査結果が「判定不能」となった場合には、ディスク拡散法にて再検査を実施します。
  • チャート参照:菌種別薬剤感受性セット

容器

  • ※容器 チャート参照

方法

  • CLSI法

「微生物学検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]微生物学検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください(項目に依頼書の指定があるものを除く)。また、注意事項がありますので、「微生物学検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    喀痰をご提出の場合は、「喀痰の品質評価について」(チャート参照)をご参照ください。
    検査の報告表記については、「塗抹検査の報告表記」(チャート参照)、「培養同定検査の報告表記」(チャート参照)をご参照ください。

診療報酬

  • 保険名称:細菌薬剤感受性検査/1菌種
  • 実施料:170
  • 診療報酬区分:D019 1
  • 判断料区分:微生物学的検査

培養の結果、菌が検出できず実施できなかった場合は算定できません。

基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生菌、メタロβ-ラクタマーゼ(MBL)産生菌が検出された場合には、「薬剤耐性菌検出検査」50点を加算します。

チャート

薬剤感受性検査の実施薬剤
菌種別薬剤感受性セット
主な微生物輸送培地・容器

臨床的意義

喀痰、血液、尿などの検体より分離された細菌に対し、有効な抗菌薬を明らかにする検査。

 感染症の適正な化学療法を行うためには、原因菌に対して優れた抗菌力を有する薬剤の選択が重要である。薬剤感受性検査は、検出菌それぞれに対し、どの抗菌薬が有効かを明らかにする検査である。薬剤選択の指標として現在広く行われている。本検査で抗菌スペクトラムを知ることにより、有効薬剤の評価ができるだけでなく、薬剤感受性パターンから菌種の同一性を類推することも可能である。

 一方、感受性検査の集積は、分離された細菌における感受性値の年次推移、感受性分布の調査による疫学適応用にも利用され、感受性検査は、臨床、治療上はもちろん、細菌学的、疫学的にも重要なものとなっている。

 化学療法剤は各々一定の抗菌スペクトルをもち、それぞれ細菌がある抗生物質に感受性か、耐性かはある程度決まった傾向がある。しかし、化学療法の普及に伴い臨床材料からの耐性菌の分離頻度は年々増加している。その薬剤に感受性のない抗生剤の投与は、費用、時間の無駄のみならず副作用や耐性菌の産生などの弊害も大きい。したがって、個々の症例に即した感染症の治療には薬剤感受性検査が欠くことのできない検査となっている。

参考文献

CLSI: Performance Standards for Antimicrobial Susceptibility Testing.
CLSI: Performance Standards for Antifungal Susceptibility Testing of Yeasts.
EUCAST: European Committee on Antimicrobial Susceptibility Testing.

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記載内容について

記載内容について

検査項目名称

すでに日本語化しているドイツ語はそのままとし、それ以外のものはアメリカ英語読みに従いました。ただし、アイソザイムのようにほぼ日本語化している検査項目名称については慣例に従いました。また、略号が通例化しているものは、略号をもって検査項目名称としました。

「検査項目名」欄:JLAC10コード

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

検査材料に関する主な用語

検査材料 概要
血液 検査のために採取していただく肘静脈血を表します。
~加血液 採血後速やかに添加剤を混和した血液を表します。
添加剤の種類により、「EDTA加血液」、「ヘパリン加血液」、「クエン酸加血液」、「NaF加血液」などと表示します(所定の添加剤入り弊社指定容器に血液を採取してください)。
~血漿 採血後速やかに添加剤を混和し、遠心分離によって得られた血漿を表します。添加剤の種類により、「EDTA血漿」、「ヘパリン血漿」、「クエン酸血漿」などと表示します。なお、単に「血漿」とあるものについては、「備考」欄に添加剤の種類を別記しています。
血清 採血後、血餅の収縮を待って遠心分離して得られた上清を表します。特に添加剤を用いる必要のある場合は、その旨を「備考」欄に記載しています。
尿 原則として自然排尿された尿を表します。なお、「蓄尿」を要する場合、「備考」欄に使用する防腐剤の種類を別記しています。採尿方法については,以下を参考としてください。 1) 普通尿の場合: 新鮮尿を清潔な乾燥した容器に直接排尿するか,清潔な乾燥した携帯便器に排尿させ,指定の検体容器に直接 移し替えます. 2) 中間尿の場合: 清潔な排尿容器を手に持ち,放尿を開始します.最初は便器に排尿し,大体排尿が半ばに達した頃,排尿を中断 せずにそのまま採尿容器に放尿し,終わりに近づいた頃,再び便器に放尿します. 3) 無菌尿の場合: 男女とも陰部を刺激の少ない消毒液で洗浄しておき,清潔で乾燥した容器に中間尿を採尿します.細菌検査など の場合には,膀胱カテーテル法を用いて採尿しても構いません.

「容器」欄の番号

検体採取および提出時に用いる容器の種類は、巻末「容器一覧表」の頁に掲載する容器番号で表しています。また、容器番号の網掛け色は容器キャップの色を表しています。

「保存方法」欄の用語

提出材料の保存条件です(採取した材料そのものの保存条件ではありません)。検査項目によっては、検査成績が保存状態の影響を明らかに受けるものもありますので,お取り扱いにご注意ください。

必ず凍結(-10℃以下)保存してください。凍結温度指定のあるものは、その旨を記載しています。なお、凍結指定の項目については原則として単独検体でのご提出をお願いします。
4℃前後で保存してください。また、数日以上にわたって保存される場合は、凍結していただくようお願いします。なお,凍結不可の材料については、その旨を記載しています。
常温保存してください(20℃前後)。

「保存方法」欄:検体の安定性

適正な検査結果をお届けすることができる、検体採取後における提出用材料の保存安定性の維持期間です。

「基準値」欄の用語

M:男性(Male) F:女性(Female)

「基準値」欄の単位記号

L liter(=1,000mL)
dL deciliter(=100mL)
mL milliliter
mm3 cubicmillimeter
μ3 cubicmicron
g gram
mg milligram(=0.001g)
μg microgram(=0.001mg)
ng nanogram(=0.001μg)
pg picogram(=0.001ng)
U Unit
UA Allergen Unit
mU milli Unit(=0.001U)
μU micro Unit(=0.001mU)
IU International Unit
AU Arbitrary Unit
BU Bethesda Unit
RLU Relative Light Unit
R.U. RPR Units
T.U. Titer Units
U mmol millimole(=0.001mol)
μmol micromole(=0.001mmol)
nmol nanomole(=0.001μmol)
pmol picomole(=0.001nmol)
fmol femtomole(=0.001pmol)
mEq milli Equivalent
FE Fibrinogen Equivalent
BCE Bone Collagen Equivalent
mOsm milli Osmole
sec second
U min minute
h hour
% percent
permill
SI Stimulation Index
cpm count per minute
RBC Red Blood Cell
LogIU Log International Unit

マーク表記の一覧

マーク一覧
倫理対象 遺伝学的検査など倫理的な配慮が必要な項目です。
曜日指定 指定曜日のみ受託可能です。
単独検体 他の項目とは別に,専用の検体としてご提出ください。
複数検体 ペア検体での出検が必要な項目です。
指定容器 必ず指定容器でご提出ください。
溶血不可 溶血検体は検査値に影響を及ぼすため避けてください。
酸性蓄尿不可 酸性蓄尿は検査値に影響を及ぼす場合がありますので避けてください。
開栓不可 コンタミネーション防止などのため,検体採取後は容器を開栓しないでください。
遠心 遠心分離してください。
冷遠 冷却下で遠心分離してください。
遮光 遮光 直射日光や蛍光灯などを避け,遮光した容器でご提出ください。
診療報酬算定における,慢性維持透析患者外来医学管理料の包括対象となる項目です。
診療報酬算定における,手術前医学管理料の包括対象となる項目です。
FAX 緊急報告値が検出された場合に,速やかにご報告する項目です。
総合検査依頼書(弊社の標準的な依頼書)のマークチェックでご依頼が可能な項目です。
指定依頼書 使用する依頼書の種類に指定があります.備考欄に記しています。
専用依頼書 使用する依頼書の種類が通常外です.専用の依頼書があります。
遺伝学依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【遺伝子検査】」です。
先天依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【先天異常・染色体検査】」です。
本年度版で新たに掲載された検査項目です。