検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年10月1日時点の情報です。

入力コード 00609  統一コード 1A040 
項目名 尿中一般物質定性半定量検査 ウロビリノーゲン定性
urobilinogen, qualitative, urine
実施料
未収載
判断料区分  
検査方法
試験紙法
検査材料
尿 または 尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 尿 10
25
冷蔵
または
2 尿 10
66
冷蔵 +遮
検査材料備考

「ウロビリノーゲン定性」、「ビリルビン定性」のご依頼がある場合は、遮光(容器番号66)にてご提出ください。

報告所要日数
1~2日
基準値(単位)  

(±)

臨床的
意義 
ビリルビンの代謝産物。健常人の尿中では通常(±)。肝疾患や溶血性貧血で陽性になる。
   尿中へのウロビリノーゲンの排泄は、その一連の生成過程、すなわち

 1. 赤血球の崩壊によるヘモグロビンをもとにした間接型ビリルビンの産生
 2. 肝における直接型ビリルビンへの代謝
 3. 胆道から腸管へのビリルビンの排出
 4. 腸内細菌によるビリルビンからウロビリノーゲンへの代謝
 5. 腸管からのウロビリノーゲン吸収
 6. 門脈血からウロビリノーゲンの肝細胞への取り込み
 7. 腎からウロビリノーゲンの排泄

などの諸因子に影響される。

 直接型ビリルビンが腸に達すると、腸内細菌により脱抱合、還元されてウロビリノーゲンとなる。ウロビリノーゲンの2割程度は腸管から再吸収されて、肝にもどり大部分は再びビリルビンとなるが、その一部は大循環にも出て腎より尿中に排泄される(腸肝循環)。

 胆道閉塞がある場合は、ビリルビンが腸に排泄されないため、ウロビリノーゲンは生成されず、尿中ウロビリノーゲンは低下する。肝実質障害時には胆汁中へ排泄されなかった多量のウロビリノーゲンが大循環中にたまり、尿中ウロビリノーゲンが増加する。 

 赤血球破壊亢進のあるときにはビリルビン生成が増加するため尿中ウロビリノーゲンも増量する。

 従来、主として尿中ウロビリノーゲン排泄の増加は、肝細胞障害の指標として用いられてきたが、その判定は、溶血、腸内細菌など他の影響をも考慮することが必要である。

【陽性を示す病態】
1. ウロビリノーゲン処理能の低下(肝疾患、心不全など)
2. 赤血球破壊機転の亢進によるビリルビンの過剰生成、体内出血巣の存在(脳出血・子宮外妊娠破裂など)、溶血性貧血(紫斑病・マラリア・溶血性黄疸・発作性夜間血色素尿症など)
3. 腸管からのウロビリノーゲン吸収増加(便秘)
4. 腎尿細管からの再吸収増加(アルカリ尿)
【陰性を示す病態】
1. 胆道閉塞
2. 黄疸極期、重症肝疾患(ビリルビンの肝細胞処理が障害された場合)
3. 高度腎機能障害(ウロビリノーゲンの排泄障害)
4. 新生児(腸内細菌の欠如)、抗生物質投与(腸内細菌の抑制)、下痢
注)遮光保存しないとウロビリノーゲンは分解され陰性となることがある。
関連項目 尿中一般物質定性半定量検査 ビリルビン定性,
 

※チャート参照:透析管理料の対象項目です。
チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

算定備考

実施料は、当該保険医療機関内で検査を行った場合のみ算定できます(尿一般検査26点、尿沈渣(フローサイトメトリー法24点、鏡検法27点))。

チャート 

実施料について2

容  器 
提出容器
 

ページを閉じる