検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年9月1日時点の情報です。

入力コード 00606  統一コード 1A025 
項目名 糖定量[尿検査]
sugar, quantitative, urine
実施料
9
判断料区分 尿便 
健康保険名称  尿中特殊物質定性定量検査/尿グルコース 
検査方法
グルコキナーゼ法
検査材料
蓄尿 または 部分尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 蓄尿 1
25
※チャート欄参照
冷蔵
または
2 部分尿 1
25
冷蔵
検査材料備考

※蓄尿の場合は、依頼書に1日蓄尿量を必ず明記してください。

報告所要日数
1~2日
基準値(単位)  

(随時尿)
20 mg/dL 以下
(1日量)
40~85 mg/day

臨床的
意義 
糖尿病をはじめとする高血糖を起こす病態や、腎機能障害により尿中に増加するグルコースを定量する検査。
   尿中に排出される糖の大部分はグルコースであり、まれにフルクトース、ガラクトース、ラクトース、ペントース、サッカロースなどがみられることもある。

 尿糖は糖質代謝異常によって血糖値が健常域を逸脱して上昇した場合(糖尿病など)、または血糖値の上昇がなくても腎臓の糖排出閾値が低下した場合(腎性糖尿)に起こり、原因によって区別される。

 健常者の尿糖排泄閾値は血糖値で160~180mg/dL程度である。一般的には血糖値がもっとも低い早朝空腹時に採取した尿で糖が陽性ならば異常とし、逆に血糖値がもっとも高い食後2時間ごろの尿で陰性であれば正常と考えることができる。

 尿糖定性に用いられる酵素法は、アスコルビン酸(ビタミンC)やL-ドーパの投与により反応を抑制され偽陰性を呈することがあるので注意を要する。

【高値を示す病態】
[正常血糖性糖尿(腎性糖尿)]
 腎尿細管におけるブドウ糖の再吸収機能が低下し、腎の糖排出閾値が下がるために起こる。
 先天性にみられる病態として腎性糖尿・Fanconi症候群・Wilson病・ガラクトース血症など。
 後天性では慢性カドミウム中毒・イタイイタイ病などの多発性近位尿細管障害の一徴候として認められる。
[正常血糖性糖尿(食餌性糖尿)]
 一時に大量の糖分(200g以上)を摂取したあとにみられる。胃切除を受けた患者に多くみられ、ダンピング症候群を伴う場合が多い。
[高血糖性糖尿(糖尿病)]
 インスリンの分泌または作用が減弱し過血糖になり尿中にグルコースが排出されるもの。
[高血糖性糖尿(内分泌性疾患)]
 膵以外の内分泌臓器(甲状腺・下垂体・副腎など)の機能亢進で高血糖となり、尿糖陽性となるもの。
[高血糖性糖尿(神経性糖尿)]
 ストレス・精神的緊張などの際にみられることがある。
[高血糖性糖尿(その他)]
 重症な肝疾患・ステロイド服用時・脳腫瘍・薬物中毒などの一部でもみられるが、いずれも一過性である。
関連項目 グルコース (GLU), グリコアルブミン (GA), 1,5-アンヒドログルシトール (1,5-AG), ケトン体分画 〈静脈血〉, ケトン体分画 〈動脈血〉, グルコース負荷試験, C-ペプタイド (CPR) 〈血清〉, C-ペプタイド (CPR) 〈尿〉, 尿中一般物質定性半定量検査 尿中ケトン体, 蛋白定量[尿検査],
 

※総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

チャート 

尿検体の採取方法

容  器 
提出容器
 

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