検査項目解説 掲載内容は、2021 年 12 月 01 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00612

FAX

沈渣[尿検査]

1A105-0000-001-662

尿
10

25

冷蔵

フローサイトメトリー法/遠沈鏡検法

1~2日

項目
コード
検査項目

00612

FAX

沈渣[尿検査]

1A105-0000-001-662

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
尿
10

25

冷蔵

フローサイトメトリー法/遠沈鏡検法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

1~2日

備考

方法

  • フローサイトメトリー法で同定できない成分は鏡検法を実施します。

参考

  • チャート参照:透析管理料の対象項目です。
  • チャート参照:緊急報告対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「尿検査」中分類共通の特記事項

  • [ご参考]「尿検体の採取方法」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

    実施料は、当該保険医療機関内で検査を行った場合のみ算定できます(尿一般検査26点、尿沈渣(フローサイトメトリー法24点、鏡検法27点))。

    容器

    容器番号25:尿一般容器

    • 容量:
      10mL
    • 添加剤:
    • 保管方法・有効期間:
      常温
    • 主な検査項目:
      尿一般検査

    臨床的意義

    尿中の細胞や結晶成分を分析して泌尿器系疾患を診断する基本的な検査。病態解析に多大な情報を安価にて提供。

     尿沈渣中にみられる成分は、尿路の各部から混入する赤血球・白血球・上皮細胞・腫瘍細胞・細菌、腎尿細管に由来する各種円柱、その他尿から析出する各種結晶、投与薬剤の結晶などである。尿沈渣を検出するには清潔に採尿することが肝要で、排尿し始めと終わりを棄てた中間尿をとり、採尿後1時間以内の新鮮尿で検鏡することが望ましい。

    1)赤血球
     毎視野に数個/HPF(High Power Field:400倍鏡検)以上認められれば病的である可能性があり、結石や泌尿器系腫瘍・慢性腎不全・特発性腎出血等が疑われる。一般に上部尿路の出血では、赤血球の変形が下部尿路より強いとされる。

    2)白血球
     性差が存在するものの、一般に数個/HPF以上認められれば泌尿器系の疾患、特に膀胱炎、腎盂腎炎などの尿路感染症が疑われる。細菌感染では多核白血球、結核や移植腎の拒絶時はリンパ球、間質性腎炎では好酸球が主体をなす。

    3)円柱
     正常尿ではほとんど観察されない。種類・性状の観察によって、尿細管の崩壊過程と尿停滞の程度を知ることができる。円柱の数は病変の広がりを示す。

     1. ガラス円柱(蛋白尿、健常人でも運動後に出現)
     2. 顆粒円柱 (慢性腎炎、ネフローゼ)
     3. 赤血球円柱(急性腎炎、腎出血)
     4. 白血球円柱(腎盂腎炎)
     5. 上皮円柱 (尿細管病変)
     6. ロウ様円柱(腎炎、ネフローゼ)
     7. 脂肪円柱 (ネフローゼ、ループス腎炎、糖尿病性腎炎など)

    4)結晶性沈渣
     体温から室温に冷却されることで、尿中に結晶が析出しやすくなるため、結晶の存在が、そのまま結石の存在を意味するものではない。pHや投与薬剤によって特徴的な結晶が認められ、食事によっても変動する。常在成分の結晶化したもの(リン酸塩・シュウ酸塩・尿酸塩・炭酸塩・酸化ナトリウム)、常在成分でないもの(薬剤結晶)、病的成分(シスチン・チロシン・ロイシン・ビリルビン)、病的意義不明のもの(コレステロール)

    5)その他
     有形成分:精子・トリコモナス原虫・蟯虫卵・細菌・真菌・外界からの混入物(花粉・胞子・昆虫の体成分)、脂肪球(高脂血症で出現)などが観察される。

    ※これらの数量は目視による判定のため、1ランク程度の増減は測定誤差の範囲と考えてさしつかえない。あくまでどの成分が出ているか、病的な量かを判断することが肝要である。

    参考文献

    奥田 清(監修): 尿沈渣(臨床検査アトラス1), 医歯薬出版, 東京, 1983.
    高橋正宣, 他: 図説尿沈渣教本, 宇宙堂八木書店, 東京, 1979.
    林 康之: 尿沈渣 第5版(日常検査シリーズ1), 医学書院, 東京, 1985.
    JCCLS尿沈渣専門委員会: 日臨標準会誌 15, 61, 2000.

    フリーワード検索

    検索したい言葉を入れてください。(複数入力の場合は半角スペースで区切ってください)

    複数入力の場合の絞り込み:
    ページトップへ

    記載内容について

    記載内容について

    検査項目名称

    すでに日本語化しているドイツ語はそのままとし、それ以外のものはアメリカ英語読みに従いました。ただし、アイソザイムのようにほぼ日本語化している検査項目名称については慣例に従いました。また、略号が通例化しているものは、略号をもって検査項目名称としました。

    「検査項目名」欄:JLAC10コード

    JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

    JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

    検査材料に関する主な用語

    検査材料 概要
    血液 検査のために採取していただく肘静脈血を表します。
    ~加血液 採血後速やかに添加剤を混和した血液を表します。
    添加剤の種類により、「EDTA加血液」、「ヘパリン加血液」、「クエン酸加血液」、「NaF加血液」などと表示します(所定の添加剤入り弊社指定容器に血液を採取してください)。
    ~血漿 採血後速やかに添加剤を混和し、遠心分離によって得られた血漿を表します。添加剤の種類により、「EDTA血漿」、「ヘパリン血漿」、「クエン酸血漿」などと表示します。なお、単に「血漿」とあるものについては、「備考」欄に添加剤の種類を別記しています。
    血清 採血後、血餅の収縮を待って遠心分離して得られた上清を表します。特に添加剤を用いる必要のある場合は、その旨を「備考」欄に記載しています。
    尿 原則として自然排尿された尿を表します。なお、「蓄尿」を要する場合、「備考」欄に使用する防腐剤の種類を別記しています。採尿方法については,以下を参考としてください。 1) 普通尿の場合: 新鮮尿を清潔な乾燥した容器に直接排尿するか,清潔な乾燥した携帯便器に排尿させ,指定の検体容器に直接 移し替えます. 2) 中間尿の場合: 清潔な排尿容器を手に持ち,放尿を開始します.最初は便器に排尿し,大体排尿が半ばに達した頃,排尿を中断 せずにそのまま採尿容器に放尿し,終わりに近づいた頃,再び便器に放尿します. 3) 無菌尿の場合: 男女とも陰部を刺激の少ない消毒液で洗浄しておき,清潔で乾燥した容器に中間尿を採尿します.細菌検査など の場合には,膀胱カテーテル法を用いて採尿しても構いません.

    「容器」欄の番号

    検体採取および提出時に用いる容器の種類は、巻末「容器一覧表」の頁に掲載する容器番号で表しています。また、容器番号の網掛け色は容器キャップの色を表しています。

    「保存方法」欄の用語

    提出材料の保存条件です(採取した材料そのものの保存条件ではありません)。検査項目によっては、検査成績が保存状態の影響を明らかに受けるものもありますので,お取り扱いにご注意ください。

    必ず凍結(-10℃以下)保存してください。凍結温度指定のあるものは、その旨を記載しています。なお、凍結指定の項目については原則として単独検体でのご提出をお願いします。
    4℃前後で保存してください。また、数日以上にわたって保存される場合は、凍結していただくようお願いします。なお,凍結不可の材料については、その旨を記載しています。
    常温保存してください(20℃前後)。

    「保存方法」欄:検体の安定性

    適正な検査結果をお届けすることができる、検体採取後における提出用材料の保存安定性の維持期間です。

    「基準値」欄の用語

    M:男性(Male) F:女性(Female)

    「基準値」欄の単位記号

    L liter(=1,000mL)
    dL deciliter(=100mL)
    mL milliliter
    mm3 cubicmillimeter
    μ3 cubicmicron
    g gram
    mg milligram(=0.001g)
    μg microgram(=0.001mg)
    ng nanogram(=0.001μg)
    pg picogram(=0.001ng)
    U Unit
    UA Allergen Unit
    mU milli Unit(=0.001U)
    μU micro Unit(=0.001mU)
    IU International Unit
    AU Arbitrary Unit
    BU Bethesda Unit
    RLU Relative Light Unit
    R.U. RPR Units
    T.U. Titer Units
    U mmol millimole(=0.001mol)
    μmol micromole(=0.001mmol)
    nmol nanomole(=0.001μmol)
    pmol picomole(=0.001nmol)
    fmol femtomole(=0.001pmol)
    mEq milli Equivalent
    FE Fibrinogen Equivalent
    BCE Bone Collagen Equivalent
    mOsm milli Osmole
    sec second
    U min minute
    h hour
    % percent
    permill
    SI Stimulation Index
    cpm count per minute
    RBC Red Blood Cell
    LogIU Log International Unit

    マーク表記の一覧

    マーク一覧
    倫理対象 遺伝学的検査など倫理的な配慮が必要な項目です。
    曜日指定 指定曜日のみ受託可能です。
    単独検体 他の項目とは別に,専用の検体としてご提出ください。
    複数検体 ペア検体での出検が必要な項目です。
    指定容器 必ず指定容器でご提出ください。
    溶血不可 溶血検体は検査値に影響を及ぼすため避けてください。
    酸性蓄尿不可 酸性蓄尿は検査値に影響を及ぼす場合がありますので避けてください。
    開栓不可 コンタミネーション防止などのため,検体採取後は容器を開栓しないでください。
    遠心 遠心分離してください。
    冷遠 冷却下で遠心分離してください。
    遮光 遮光 直射日光や蛍光灯などを避け,遮光した容器でご提出ください。
    診療報酬算定における,慢性維持透析患者外来医学管理料の包括対象となる項目です。
    診療報酬算定における,手術前医学管理料の包括対象となる項目です。
    FAX 緊急報告値が検出された場合に,速やかにご報告する項目です。
    総合検査依頼書(弊社の標準的な依頼書)のマークチェックでご依頼が可能な項目です。
    指定依頼書 使用する依頼書の種類に指定があります.備考欄に記しています。
    専用依頼書 使用する依頼書の種類が通常外です.専用の依頼書があります。
    遺伝学依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【遺伝子検査】」です。
    先天依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【先天異常・染色体検査】」です。
    本年度版で新たに掲載された検査項目です。