検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 00707  統一コード 1B080 
項目名 糞便アメーバ検査[糞便検査]
amoeba, microscopic [feces]
実施料
61
判断料区分 微生 
健康保険名称  排泄物、滲出物又は分泌物の細菌顕微鏡検査/その他のもの 
検査方法
直接塗抹法(ヨード法)
検査材料
糞便
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 糞便 親指頭大
60
常温
検査材料備考

※チャート参照:便中ヘモグロビン/糞便アメーバ検査の検体採取方法
血便疑いまたは血便材料の際は「容器番号29」と「容器番号60」の両方の容器でご提出ください(「容器番号60」を使用するとホルマリンの影響により検体が固まり検査不能となる場合があります)。

報告所要日数
2~3日
基準値(単位)  

(-)

臨床的
意義 
熱帯に多く分布する原虫で、これを検出する検査。経口または性交渉でヒトに感染し、下痢・粘血便をきたす。
   アメーバ赤痢をひきおこす原虫を糞便から検出する検査である。

 アメーバ原虫は世界中に広く分布しているが、とりわけ熱帯、亜熱帯に多く経口的に感染が成立する。さらに、最近、先進国を中心に男性同性愛者の性交渉で感染が広がっている。

 腸管寄生虫病が蔓延している流行地に滞在の後、下痢、粘血便を呈する症状がみられた場合、アメーバ原虫に感染したことが疑われるため検便が必要である。最近はHIV感染に伴う免疫能低下症例にアメーバ原虫が見つかることも稀ではない。

赤痢アメーバEntamoeba histolytica
 栄養型は急性期の粘血便中にみられ、大きさ20~30μm、円形または西洋梨子状で、偽足を出して一方向に活発に運動する。強く光を屈折する透明な外肉と顆粒状の内肉とを判別することができる。内肉中には偏在する円形の核を有し、染色標本でクロマチンに富む核膜と、中心に核小体を認め、しばしば血球を入れている。他種アメーバの栄養型は運動に方向性なく動きも鈍く、赤血球を貪食することはない。シストは大きさ11~14μmの正円形、成熟シストでは4個、幼若シストでは1~2個の核と索状の類染色体とを有し、赤痢アメーバ感染症の慢性期に見られる。

大腸アメーバEntamoeba coli
 腸管上部に、非病原性原虫として寄生し、大きさ12~26μm、葉状の広い偽足を出して緩慢に運動する。外肉と内肉との境界は判然としない。概ね細菌その他微生物を含有し、血球を有することはない。核は比較的大きく境界明瞭でクロマチンは粗大で、核小体は偏在している。シストは15~25μm円形で、成熟したものは8個の核を有する。

【陽性を示す病態】
 大腸アメーバ・赤痢アメーバ感染症
関連項目 消化状態[糞便検査][糞便検査], 虫卵(塗抹)[糞便検査][糞便検査], 虫卵(集卵)[糞便検査][糞便検査], 便中ヘモグロビン[糞便検査][糞便検査],
算定備考

染色の有無および方法の如何にかかわらず、2種類以上用いた場合であっても、1回としての算定となります。

チャート 

便中ヘモグロビン/糞便アメーバ検査の検体採取方法

容  器 
提出容器

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