WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
25971 |
タリウム |
|
※ |
冷蔵 |
ICP-MS | μg/L |
7~23日 |
項目 コード |
検査項目 |
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25971 |
タリウム |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
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※ |
冷蔵 |
ICP-MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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μg/L |
7~23日 |
備考
チャート
検査項目解説
臨床的意義
タリウムの直近の暴露状況を調べる検査である。
タリウム(Tl)は、生体には必須な元素ではないため、生物学的な利用は知られていない。経口摂取、吸入、皮膚吸収などにより容易に吸収され、強い毒性を示す蓄積性毒物である。過去には殺鼠剤や農薬に用いられていた。
Tlは水と反応することで水酸化タリウム(TlOH)となり、生体内ではカリウムイオンと置き換わることにより、カリウムの吸収阻害やSH基を持つ酵素活性を障害する。Tlは摂取されると24時間後には排出が開始されるが、全ての排出には数カ月が必要といわれている。
Tlの起こす進行性の臓器障害の詳細なメカニズムは不明な部分も多いが神経系、肺、肝臓、腎臓などに対する毒性が非常に強い。
多量のTl摂取による急性障害には胃腸の刺激痛、悪心、嘔吐、呼吸困難、脱毛など多彩な症状が起こることが知られている。
【高値を示す疾患】
タリウム中毒
関連疾患
T60.4.1:タリウム中毒 → T51-T65:薬用を主としない物質の毒作用
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.