WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00037 |
ICGICG retention rate8A010-0000-023-271 |
複数検体
遠心
|
01 ↓ 65 |
冷蔵 |
比色法 | % 0~10 |
管理料[100] D289 2 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00037 |
ICGICG retention rate8A010-0000-023-271 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
複数検体
遠心
|
01 ↓ 65 |
冷蔵 |
比色法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% 0~10 |
管理料[100] D289 2 |
2~3日 |
備考
検体
- ICG投与前に対照血清を、投与15分後に被検血清を採取し、計2本ご提出ください。
- チャート参照:「ICG」検体採取方法
診療報酬
- 保険名称:その他の機能テスト/肝機能テスト(ICG1回又は2回法、BSP2回法)
- 実施料:管理料[100]
- 診療報酬区分:D289 2
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号65:遮光容器(血清)
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: ビタミンA,B6,E,
ICG
参考文献
浪久利彦: 負荷試験, 12, 医学書院, 東京, 1972.
検査項目解説
臨床的意義
肝機能や肝予備能を知るための色素負荷試験であり、肝機能が低下するほどR15(15分血中停滞率)は高値になる。
インドシアニン・グリーン(ICG)試験は、肝機能や肝予備能を知るための検査として広く行われている色素負荷試験である。ICGは光に不安定である。
循環血漿量に比例した一定量のICGを経静脈的に投与すると、ICGは血中のリポ蛋白に結合して肝臓に輸送される。その後、類洞を通過する間に肝細胞に摂取され、抱合を受けることなく胆汁に排泄される。ICG試験の原理は、この過程で血中のICG濃度を経時的に測定し、肝臓の色素排泄機能を観察する。
ICGの血中から胆汁への移行量は、主に肝有効血流量と肝細胞の色素摂取量により決定される。このため、肝有効血流量が減少した場合や肝細胞色素摂取能が低下した場合に、ICGの血中消失速度は遅延する。通常はICG静注後15分での血中濃度を測定し血中停滞率(R15)を算出する。
さらに、肝臓の最大色素排泄機能を知る目的でICG最大除去率(Rmax)の算出も行われるが、これには負荷量を変えて2回以上ICG試験を行う必要がある。Rmaxが低下する代表的疾患は、肝硬変である。
肝癌などで肝切除に際しその範囲を決定する場合に、Rmaxは残存肝細胞機能を予測する指標となる。内科的には、不顕性肝硬変の診断や肝硬変の進行度、予後の推測に有用である。また、心疾患、浮腫などで肝有効血流量が低下している患者では異常値を示すことがある。
ICG試験は、まず、対照として早朝空腹時に採血を行い、溶血を避けて血清分離をする。その後、ICG試験薬25 mgを無菌蒸留水5 mLに溶解し、体重10 kgにつき1 mLの割合で正確に静脈注射する。注射後15分に注射時と反対側から3 mL採血し、溶血を避けて血清分離し、得られた血清を、4~6 ℃にて暗所保存し所定量を提出する。
【高値を示す疾患】
慢性肝炎,肝硬変症,肝障害
関連疾患
K73.9.2:慢性肝炎 → K70-K77:肝疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.