WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01582 |
結石鑑別calculus3Z065-0000-081-273 |
|
23 |
常温 |
IR(KBr Wafer法) | % 組成比率 |
117 D010 2 生Ⅱ |
5~7日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01582 |
結石鑑別calculus3Z065-0000-081-273 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
23 |
常温 |
IR(KBr Wafer法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% 組成比率 |
117 D010 2 生Ⅱ |
5~7日 |
備考
項目
- 多数検体の場合は、あらかじめご連絡ください。
検体
- 試料は乾燥させた上で、所定の専用容器にてご提出ください。
- 専用容器は必ず密栓し(シャーレの代用不可)、摘出臓器および結石の種別(胆石、尿路結石などの別)を必ず明示してください。血液などの付着した試料については蒸留水で洗浄後、乾燥させてご提出ください。液状成分を含む試料は、分析対象として不適当です。試料はガーゼやティッシュペーパーなどで包まず、結石の外観を目視可能な状態でご提出ください。
- 本検査は「*21」へ再委託をいたします.
診療報酬
- 保険名称:特殊分析/結石分析
- 実施料:117
- 診療報酬区分:D010 2
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
容器
容器番号23:結石用容器
- 容量: -
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 結石鑑別
参考文献
亀田治男: 医化学実験講座B, 525, 中山書店, 東京, 1973.
検査項目解説
臨床的意義
排出された胆石や尿路結石などの組成を分析する検査である。病態からみた再発予防の有用な情報となる。
生体内では、さまざまな病態により物質が結晶化し、臓器に結石が形成されることがある。一般に胆石や尿路系結石が有名であるが、他にも腎石、胃石、膵石、唾石などが知られている。
結石はその形状や色などの特徴により、ある程度の成分の推測は可能である。さらに、その化学的組成を正確に把握することは、患者に結石が生じた原因を明らかにすることにつながり、食事制限や食生活の改善、投薬などにより再発を防止するための情報として有用である。
一般に尿路系結石は、細菌や剥離した組織など結石形成の核となるものが存在し、それに尿中に過飽和に存在する晶質が付着・成長して形成される。成分はシュウ酸カルシウムが比較的高頻度にみられる。また、高尿酸血症の場合は、尿酸結石が形成されやすいため、特に尿のpHが低い場合では危険性が高い。一方、尿のpHが高い場合はリン酸結石を生じやすい。
尿酸結石や一部の特殊な結石に関しては、薬剤で溶解することで治療が可能であるが、カルシウム系結石は溶解することは難しく、体外衝撃波破砕術や外科的手術により治療される。メタボリックシンドロームでは、尿中に有機物が混ざることで結石生成の誘因となる機序が報告されている。
胆石は日本人の約15 %が保有しているという説もあり、女性に多く大部分が無症状のsilent stoneである。胆石は大きく分けてコレステロール胆石と色素系胆石の2つに大別される。
胆石症は、超音波検査などにより診断される。外科的手術の他、侵襲の少ない体外衝撃波破砕術や経口溶解療法が行われるが、これらはコレステロール胆石に有効である。