WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00922 |
総サイロキシン |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | μg/dL 4.87~11.72 |
105 D008 11 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00922 |
総サイロキシン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/dL 4.87~11.72 |
105 D008 11 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/サイロキシン(T4)
- 実施料:105
- 診療報酬区分:D008 11
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
玉井 一, 他: 医学と薬学 42, (4), 609, 1999.
検査項目解説
臨床的意義
基礎代謝を高める甲状腺ホルモンの一種である。血中T4からT3に代謝されるが、活性はT3の方が強い。
総サイロキシン(T4)は、甲状腺で合成されるホルモンで、生体の基礎代謝を高める機能を持つ。分子中にヨードを4分子持つ甲状腺(thyroid gland)ホルモンであることからT4と呼ばれる。
T4は、もう1つの甲状腺ホルモンであるトリヨードサイロニン(T3)と異なり100 %甲状腺でつくられ、99 %以上がサイロキシン結合グロブリン(TBG)を主とする甲状腺結合タンパク質と結合している。血中濃度においてT4は、T3の50倍程度存在するが、相対的な生理活性は低い。
T4の血中レベルは、視床下部(TRH)-下垂体(TSH)-甲状腺(T3、T4)系のネガティブフィードバックにより調節されている。
T3と同様にTBG値の影響を受けるので、TBG値を上昇させる薬物の投与や病態、妊娠などにより高値になることがある。この場合、一般的には遊離型のFT4は正常で機能亢進は起こりにくい。
検査法によっては患者血清中に抗T4抗体が存在すると、その影響により異常値を呈することがあるので注意を要する。
【高値を示す疾患】
甲状腺機能亢進症,亜急性甲状腺炎
【低値を示す疾患】
甲状腺機能低下症,橋本病
備考
- チャート参照:甲状腺ホルモンの代謝経路
関連疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
E06.1.1:亜急性甲状腺炎 → E00-E07:甲状腺疾患
E03.9.4:甲状腺機能低下症 → E00-E07:甲状腺疾患
E06.3.4:橋本病 → E00-E07:甲状腺疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.