WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
05221 |
サイログロブリン |
遠心
|
01 |
14日 冷蔵 |
ECLIA | ng/mL 33.7 以下 |
包括128 D008 16 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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05221 |
サイログロブリン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
14日 冷蔵 |
ECLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 33.7 以下 |
包括128 D008 16 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/サイログロブリン
- 実施料:包括128
- 診療報酬区分:D008 16
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
北川 亘, 他: 医学と薬学 71, 1655, 2014.
検査項目解説
臨床的意義
甲状腺濾胞内に貯蔵されている甲状腺ホルモンの前駆体である。臓器特異性は高いが疾患特異性は低い。
サイログロブリン(Tg)は、分子量約660,000の糖タンパクで2つのサブユニットからなる。Tgは、甲状腺濾胞細胞で合成され、甲状腺ホルモンの貯蔵型として通常は甲状腺濾胞内に貯えられている。
甲状腺刺激ホルモン(TSH)の刺激により合成されたTgは、ペルオキシダーゼの働きによってヨードと結合することにより、分子内でトリヨードサイロニン(T3)やサイロキシン(T4)が合成される。
Tgは甲状腺濾胞細胞のみでつくられ、他の臓器ではつくられないため臓器特異性は高いが、さまざまな甲状腺疾患で上昇するので、疾患特異性はあまり高くはない。
一般にTgの測定は甲状腺濾胞からの漏出状況の指標となる。
TSHや甲状腺刺激性抗体(TSAb)により、Tgの血中への分泌が促進される。亜急性甲状腺炎のように甲状腺濾胞細胞の破壊が伴う疾患でTgは血中に逸脱する。また、甲状腺分化癌や甲状腺腺腫などでも高値をみるが、甲状腺未分化癌や甲状腺髄様癌では上昇しないことが多い。新生児や女性、特に妊娠で高値傾向がみられる。
【高値を示す疾患】
甲状腺癌,バセドウ病,亜急性甲状腺炎,無痛性甲状腺炎
関連疾患
E06.1.1:亜急性甲状腺炎 → E00-E07:甲状腺疾患
E06.3.7:無痛性甲状腺炎 → E00-E07:甲状腺疾患
C73.3:甲状腺癌 → C73-C75:甲状腺・内分泌腺腫瘍
E05.0.2:バセドウ病 → E00-E07:甲状腺疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.