WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27612 |
トリヨードサイロニン |
遠心
|
01 |
14日 冷蔵 |
ECLIA | ng/dL 80~160 |
99 D008 7 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
27612 |
トリヨードサイロニン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
14日 冷蔵 |
ECLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/dL 80~160 |
99 D008 7 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/トリヨードサイロニン(T3)
- 実施料:99
- 診療報酬区分:D008 7
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
検査項目解説
臨床的意義
甲状腺ホルモンの一種である。T4やTSHと同時に測定することにより、甲状腺疾患の診断に用いられる。
トリヨードサイロニン(T3)は、サイロキシン(T4)とともに甲状腺より分泌されるホルモンである。ともに基礎代謝を高める作用を有する。分子中にヨードを3分子持つためT3と呼ばれる。
T4が100 %甲状腺でつくられるのに対して、T3は80 %が末梢組織で脱ヨード化によるT4からT3への変換で合成される。分子量が小さいために細胞透過性が強く、T4の4~5倍の生理活性があり、また、即効的である。血中においては99.7 %がサイロキシン結合グロブリン(TBG)などとのタンパク質結合型として存在し、末梢で生理作用を発揮するものは遊離型のT3(FT3)である。
生物学的半減期は約1日と短い。加齢により低下する傾向があり、TBGの影響を受けるのでTBG値を上昇させるような薬物の投与や病態で高値を招き、反対のケースで低下する。
甲状腺機能の診断にはT3とT4の値がパラレルに変動しないことがあるため、T4を同時測定して評価する。
検査法によっては患者血清中に抗T3抗体が存在するとアッセイ系に干渉し、異常高値または低値を呈することがあるので注意を要する。
【高値を示す疾患】
甲状腺機能亢進症,亜急性甲状腺炎,甲状腺ホルモン不応症
【低値を示す疾患】
甲状腺機能低下症,肝硬変症,ネフローゼ症候群
備考
- チャート参照:甲状腺ホルモンの代謝経路
関連疾患
E07.8.7:甲状腺ホルモン不応症 → E00-E07:甲状腺疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
E06.1.1:亜急性甲状腺炎 → E00-E07:甲状腺疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
E03.9.4:甲状腺機能低下症 → E00-E07:甲状腺疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.