WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01391

HBs抗原HBs

5F016-1410-023-051

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA

IU/mL

陰性(-)
0.05 未満

包括88

D013 3

免疫

2~3日

項目
コード
検査項目

01391

HBs抗原HBs

5F016-1410-023-051

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

IU/mL

陰性(-)
0.05 未満

包括88

D013 3

免疫

2~3日

備考

報告

  • 測定法の限界上、陰性判定であっても陽性を完全に否定するものではありません。
  • B型肝炎ウイルス(HBV)感染の診断は、本検査の結果のみで行わず、HBc抗体測定など、他の検査結果および臨床経過を考慮して総合的にご判断ください。

参考

  • チャート参照:透析管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:肝炎ウイルス関連検査/HBs抗原
  • 実施料:包括88
  • 診療報酬区分:D013 3
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 免疫抑制剤の投与や化学療法を行う患者に対して、B型肝炎の再活性化を考慮し、当該治療開始前に「3」のHBs抗原、HBs抗体及び「6」のHBc抗体半定量・定量を同時に測定した場合は、患者1人につきそれぞれ1回に限り算定できる。

免疫抑制剤の投与や化学療法を行う患者に対して、B型肝炎の再活性化を考慮し、当該治療前に「HBs抗原」、「HBs抗体」、「HBc抗体」を同時に測定した場合は、患者1人につきそれぞれ1回に限り算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

出口松夫, 他: Prog. Med. 19, 1973, 1999.

検査項目解説

臨床的意義

HBV外被の表面抗原である。HBs抗原陽性は現在のウイルスの感染を、抗体陽性は過去の感染既往を意味する。

 HBs抗原は、B型肝炎ウイルス(HBV)外被の表面抗原であり、核酸を含むHBV粒子に加えて、(核酸を含まない)小型球形粒子および管状粒子としても存在する。いずれにしても血中HBs抗原が陽性であることは、現在HBVに感染していることを意味する。

 一般的な測定法としては疑集反応に基づく測定がスクリーニングに用いられていたが検出感度が低く、より検出感度に優れたCLIA法がスクリーニングにも用いられている。CLIA法では定量性が向上しており、検査結果はWHOの標準品に基づき値付けされた定量値として表示される。抗原陰性化の確認を目的とする際は、高感度測定系を利用することが望ましい。

 HBs抗体は、HBV外被タンパク質に対する抗体である。HBs抗体はHBVの中和抗体であるため、抗体陽性は過去の感染既往を示すとともにHBVに対する免疫が成立していることを意味する。

 測定法にはCLIA法と凝集法があり、検出感度には2~8倍の差があるとされている。HBワクチン接種対象者の選別やワクチンに対する抗体上昇の確認は、CLIA法が確実である。さらに、cut-off値の10.0 mIU/mLはHBVワクチンの追加接種基準とされている最小防御抗体価である。

【陽性を示す疾患】

B型肝炎

備考

  • チャート参照:B型急性肝炎の臨床経過とHBV関連マーカーの動態

関連疾患

B16.9.1:B型肝炎 B15-B19:ウイルス性肝炎
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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