WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00008

HCVサブタイプ系統解析

5F360-1450-023-848

単独検体開栓厳禁

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

指定容器 

97

 

 

 

 

-20℃以下

RT-PCR法/ダイレクトシークエンス法

型別判定
(1a, 1b, 1c, 1d,
2a, 2b, 2c, 3a, 3b,
4, 5a, 6a)

5~10日

項目
コード
検査項目

00008

HCVサブタイプ系統解析

5F360-1450-023-848

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体開栓厳禁

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

指定容器 

97

 

 

 

 

-20℃以下

RT-PCR法/ダイレクトシークエンス法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

型別判定
(1a, 1b, 1c, 1d,
2a, 2b, 2c, 3a, 3b,
4, 5a, 6a)

5~10日

備考

項目

  • Simmondsらの分類に基づく型別判定を実施します。報告書上のアルファベットは、大文字で表記されます。

検体

  • 必ず遺伝子検査の専用検体としてご提出ください(同一検体で病原体核酸検査以外の項目との重複依頼は避けてください)。
  • 「HCV-RNA関連検査」のご依頼の際は、他項目とは別に(RNA検査用の)専用検体としてご提出ください。
  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。
  • チャート参照:血清を用いた遺伝子増幅検査の留意点

報告

  • ウイルスRNAが微量(検出限界未満)の場合は、「検出せず」としてご報告することがあります。また、まれにウイルスの変異あるいは検出可能な12の型以外のためにより「検出せず」とご報告する場合があります。

チャート

血清を用いた遺伝子増幅(PCRなど)検査の留意点

容器

容器番号97:ウイルス遺伝子検査用容器(血清用)

  • 容量: 5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: HBV-DNA定量,
    HCV-RNA定量
    《TaqManPCR法》

参考文献

Simmonds, P. et al.: J. Gen. Virol. 77, 3013, 1996.

検査項目解説

臨床的意義

塩基配列の相同性にもとづく分子系統解析によってHCVのサブタイプまで分類する方法である。

 C型肝炎ウイルス(HCV)は、ヒトに慢性の肝障害を引き起こすフラビウイルス科のRNAウイルスである。主な感染経路は輸血をはじめとする血液とされるが、明らかな感染のきっかけが不明の症例も多い。HCVは、急性肝炎を起こす他、ウイルスが排除されない場合は慢性化し、10年以上の長い年月を経て肝硬変から肝細胞癌に進行する。

 HCVは、複製時の修復機能に欠けるため遺伝子変異が高頻度に認められる。これまでHCVの遺伝子型(ジェノタイプ)の分類方法は様々な案が提唱されていたが、2005年にSimmondsらによって提唱された遺伝子型(算用数字)とサブタイプ(小文字のアルファベット)を組み合わせる方法で統一されている。

 本検査は、分子系統解析によりHCVの6種類の遺伝子型(1a,1b,1c,2a,2b,2c,3a,3b,4,5a,6a)を分類することが可能である。サブタイプの分布には地域的な偏りがあることが明らかになっており、1a型は北アメリカやヨーロッパに多く、1b型はアジアに多くみられる。実際、本邦でも偏りが認められるものの全体として1b型が約70 %と最も多くみられ、次に2a型が多くみられる。

 遺伝子型により肝炎の病態が異なるだけでなく、インターフェロン治療に対する抵抗性が異なり、インターフェロンフリー直接型抗ウイルス薬(INFフリーDAA)でも遺伝子型によって薬剤の適応が異なる。一般的には群別検査が用いられているが、型判別が不能な場合も多く、本検査による確認も必要となる。また遺伝子型の詳細な解析により、疫学的背景である感染源や感染ルートが明らかになる。

INFORMATION

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