WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

30318

HTLV-Ⅰ抗体
(ATLA抗体)《スクリーニング》HTLV-1

5F450-1430-023-051

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

CLIA

陰性(-)
(S/CO) 1.00 未満

159

D012 31

免疫

2~3日

項目
コード
検査項目

30318

HTLV-Ⅰ抗体
(ATLA抗体)《スクリーニング》HTLV-1

5F450-1430-023-051

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

CLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

陰性(-)
(S/CO) 1.00 未満

159

D012 31

免疫

2~3日

備考

項目

  • 抗HTLV-Ⅰ抗体およびⅡ抗体の検出が可能です(型別の報告はできません)。

報告

  • 検査結果が陽性の場合には、「確認試験」の実施を推奨します。

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/HTLV-Ⅰ抗体
  • 実施料:159
  • 診療報酬区分:D012 31
  • 判断料区分:免疫学的検査

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

出口松夫, 他: 医学と薬学 66, (6), 1053, 2011.
有馬直道, 他: 医学と薬学 65, (5), 651, 2011.

検査項目解説

臨床的意義

成人T細胞白血病の原因ウイルスであるHTLV-1感染を診断する。抗体検査によるスクリーニング検査と確認検査ならびに抗体確認検査が、判定保留の際の核酸同定検査がある。

 HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)は、成人T細胞白血病(adult t-cell leukemia:ATL)の原因ウイルスで、ヒトリンパ球DNA中にプロウイルスDNAとして組み込まれ持続感染し、そのごく一部の患者がATLを発症する。HTLV-1キャリアがATLを発症する危険性は生涯において5 %程度と考えられている。その感染経路には、輸血、母子感染(垂直感染)、性行為による感染などがあるが、1986年に献血者のスクリーニングが行われて以来、献血による感染事例は報告されていない。現在では母乳による母子感染が主な感染経路である。

 現在、HTLV-1キャリアは本邦で108万人と推定され、世界で約3,000万人以上のキャリアがいるといわれている。このウイルスは、インフルエンザウイルスなどとは異なり、感染しても全く自覚症状がないが、一度感染するとリンパ球の中で生存し、潜伏期間は40年以上といわれている。

 HTLV-1感染の診断は、抗体検査によるスクリーニングと陽性確認検査のウェスタンブロット法(WB法)が用いられていた。WB法は10~20 %が判定保留となることが課題であったが、現在用いられているラインブロット法(LIA法)では判定保留となる例が大幅に改善されている。またWB法ではHTLV-1およびHTLV-2の確認が可能であったが、LIA法はHTLV-1のみを検出する。

 核酸同定検査は、PCR法を用いた定性検査で、LIA法での判定保留例におけるHTLV-1感染の確定診断に有用である。

【陽性を示す疾患】

HTLV-1キャリア

関連疾患

Z22.6.1:HTLV-1キャリア Z20-Z29:ウイルスキャリア等の伝染病関連疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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