WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

27528

HTLV-Ⅰ抗体
(ATLA抗体)《確認試験》HTLV-1

5F460-1430-023-833

血液
2

遠心

 

血清
0.6

 

 

 

01

 

 

60日

冷蔵

ラインブロット法(LIA)

陰性(-)

425

D012 60

免疫

3~9日

項目
コード
検査項目

27528

HTLV-Ⅰ抗体
(ATLA抗体)《確認試験》HTLV-1

5F460-1430-023-833

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.6

 

 

 

01

 

 

60日

冷蔵

ラインブロット法(LIA)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

陰性(-)

425

D012 60

免疫

3~9日

備考

基準

  • チャート参照:「HTLV-Ⅰ抗体《確認試験》(ラインブロット法)」判定基準

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/HTLV-Ⅰ抗体(ウエスタンブロット法及びラインブロット法)
  • 実施料:425
  • 診療報酬区分:D012 60
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「60」のHTLV-I抗体(ウエスタンブロット法及びラインブロット法)は、「13」のHTLV-I抗体定性、半定量又は「31」のHTLV-I抗体によって陽性が確認された症例について、確定診断を目的としてウエスタンブロット法又はラインブロット法により行った場合に算定する。

「HTLV-Ⅰ抗体スクリーニング」で陽性が確認された症例について、確定診断の目的で行われた場合に算定できます。

チャート

「HTLV-Ⅰ抗体《確認試験》(ラインブロット法)」判定基準

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

Zrein, M. et al.: Clin. Diagn. Lab. Immunol. 5, (1), 45, 1998.
Umeki, K. et al.: Clin. Lab. 63, (2), 227, 2017.

検査項目解説

臨床的意義

成人T細胞白血病の原因ウイルスであるHTLV-1感染を診断する。抗体検査によるスクリーニング検査と確認検査ならびに抗体確認検査が、判定保留の際の核酸同定検査がある。

 HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)は、成人T細胞白血病(adult t-cell leukemia:ATL)の原因ウイルスで、ヒトリンパ球DNA中にプロウイルスDNAとして組み込まれ持続感染し、そのごく一部の患者がATLを発症する。HTLV-1キャリアがATLを発症する危険性は生涯において5 %程度と考えられている。その感染経路には、輸血、母子感染(垂直感染)、性行為による感染などがあるが、1986年に献血者のスクリーニングが行われて以来、献血による感染事例は報告されていない。現在では母乳による母子感染が主な感染経路である。

 現在、HTLV-1キャリアは本邦で108万人と推定され、世界で約3,000万人以上のキャリアがいるといわれている。このウイルスは、インフルエンザウイルスなどとは異なり、感染しても全く自覚症状がないが、一度感染するとリンパ球の中で生存し、潜伏期間は40年以上といわれている。

 HTLV-1感染の診断は、抗体検査によるスクリーニングと陽性確認検査のウェスタンブロット法(WB法)が用いられていた。WB法は10~20 %が判定保留となることが課題であったが、現在用いられているラインブロット法(LIA法)では判定保留となる例が大幅に改善されている。またWB法ではHTLV-1およびHTLV-2の確認が可能であったが、LIA法はHTLV-1のみを検出する。

 核酸同定検査は、PCR法を用いた定性検査で、LIA法での判定保留例におけるHTLV-1感染の確定診断に有用である。

【陽性を示す疾患】

HTLV-1キャリア

関連疾患

Z22.6.1:HTLV-1キャリア Z20-Z29:ウイルスキャリア等の伝染病関連疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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