WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

27122

曜日指定

HTLV-1核酸同定HTLV-1

5F450-1440-019-862

開栓厳禁単独検体

EDTA加血液
7

 

89

 

冷蔵

リアルタイムPCR法

検出せず

450

D023 17

微生

5~16日

項目
コード
検査項目

27122

曜日指定

HTLV-1核酸同定HTLV-1

5F450-1440-019-862

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

開栓厳禁単独検体

EDTA加血液
7

 

89

 

冷蔵

リアルタイムPCR法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

450

D023 17

微生

5~16日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(休日とその前日は受付不可)

検体

  • 採血後、速やかに検体をご提出ください(原則として採血後24時間以内の検体を用います)。
  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。
  • 必ず遺伝子検査の専用検体としてご提出ください(同一検体で病原体核酸検査以外の項目との重複依頼は避けてください)。

診療報酬

  • 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/HTLV-1核酸検出
  • 実施料:450
  • 診療報酬区分:D023 17
  • 判断料区分:微生物学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ HTLV-1核酸検出 「17」のHTLV-1核酸検出は、「D012」感染症免疫学的検査の「60」のHTLV-I抗体(ウエスタンブロット法及びラインブロット法)によって判定保留となった妊婦、移植者(生体部分肺移植、生体部分肝移植、生体腎移植又は生体部分小腸移植の場合に限る。)又は臓器等提供者(生体部分肺移植、生体部分肝移植、生体腎移植又は生体部分小腸移植の場合に限る。)を対象として測定した場合にのみ算定する。本検査を実施した場合は、HTLV-I抗体(ウエスタンブロット法及びラインブロット法)の判定保留を確認した年月日を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

「HTLV-Ⅰ抗体(確認試験)」によって判定保留となった妊婦、移植者(生体部分肺移植、生体部分肝移植、生体腎移植または生体部分小腸移植の場合に限る。)または臓器等提供者(生体部分肺移植、生体部分肝移植、生体腎移植または生体部分小腸移植の場合に限る。)を対象として測定した場合にのみ算定できます。本検査を実施した場合は、HTLV-Ⅰ抗体(ウエスタンブロット法およびラインブロット法)の判定保留を確認した年月日を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。

容器

容器番号89:遺伝子検査用容器

  • 採取量: 7mL
  • 添加剤: EDTA-2Na
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 遺伝子検査

参考文献

Miyazato, P. et al.: J. Virol. 80, (21), 10683, 2006.
築山尚史,他: 日本産科婦人科學會雜誌 65, (2), 898, 2013.

検査項目解説

臨床的意義

成人T細胞白血病の原因ウイルスであるHTLV-1感染を診断する。抗体検査によるスクリーニング検査と確認検査ならびに抗体確認検査が、判定保留の際の核酸同定検査がある。

 HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)は、成人T細胞白血病(adult t-cell leukemia:ATL)の原因ウイルスで、ヒトリンパ球DNA中にプロウイルスDNAとして組み込まれ持続感染し、そのごく一部の患者がATLを発症する。HTLV-1キャリアがATLを発症する危険性は生涯において5 %程度と考えられている。その感染経路には、輸血、母子感染(垂直感染)、性行為による感染などがあるが、1986年に献血者のスクリーニングが行われて以来、献血による感染事例は報告されていない。現在では母乳による母子感染が主な感染経路である。

 現在、HTLV-1キャリアは本邦で108万人と推定され、世界で約3,000万人以上のキャリアがいるといわれている。このウイルスは、インフルエンザウイルスなどとは異なり、感染しても全く自覚症状がないが、一度感染するとリンパ球の中で生存し、潜伏期間は40年以上といわれている。

 HTLV-1感染の診断は、抗体検査によるスクリーニングと陽性確認検査のウェスタンブロット法(WB法)が用いられていた。WB法は10~20 %が判定保留となることが課題であったが、現在用いられているラインブロット法(LIA法)では判定保留となる例が大幅に改善されている。またWB法ではHTLV-1およびHTLV-2の確認が可能であったが、LIA法はHTLV-1のみを検出する。

 核酸同定検査は、PCR法を用いた定性検査で、LIA法での判定保留例におけるHTLV-1感染の確定診断に有用である。

【陽性を示す疾患】

HTLV-1キャリア

関連疾患

Z22.6.1:HTLV-1キャリア Z20-Z29:ウイルスキャリア等の伝染病関連疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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