WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 最低希釈倍率 | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27534 |
サイトメガロ(CMV) IgG《CLIA》cytomegalovirus5F194-1431-023-051 |
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
CLIA | AU/mL 陰性(-) |
200 D012 44 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
27534 |
サイトメガロ(CMV) IgG《CLIA》cytomegalovirus5F194-1431-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
AU/mL 陰性(-) |
200 D012 44 免疫 |
2~3日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:感染症免疫学的検査/グロブリンクラス別ウイルス抗体価(1項目当たり)
- 実施料:200
- 診療報酬区分:D012 44
- 判断料区分:免疫学的検査
同一検体についてグロブリンクラス別ウイルス抗体価の測定を行った場合は、2項目を限度として算定できます。
同一ウイルスについて「IgG抗体」、「IgM抗体」を併せて実施した場合は、いずれか一方のみ算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
熊田洋高, 他: 医学と薬学 72, (6), 1087, 2015.
検査項目解説
臨床的意義
肺炎や腸炎、網膜炎、肝炎などを引き起こすウイルスである。不顕性感染が多いが、免疫力の低下により再活性化する。臓器移植時の肺炎、胎児感染の起炎菌である。
サイトメガロウイルス(CMV)は、βヒトヘルペスウイルス科に属する正二十面体のDNAウイルスである。ヒトでは不顕性で感染している場合が多い。
先天性感染は0.5~1 %の新生児に起こり、症状としては肝臓・脾臓の腫大、黄疸、血小板減少、難聴などがある。周産期に感染すると生後2~3カ月に先天性感染と似た症状を呈する。
CMVは他のヘルペスウイルスと同様に体内に潜伏感染して、宿主の免疫力が低下すると再活性化する。特に、臓器移植後の免疫抑制剤投与による細胞性免疫の低下によっておこるCMV感染は、初感染と再感染の場合がある。
初感染の場合、輸血またはドナー提供臓器由来によるもので早期に発症するが、再活性化の場合は免疫抑制剤が維持量に達する以前にCMV間質性肺炎を起こすことがあり、移植の成否を決定する重要な感染症である。
他に日和見感染として免疫不全症患者や白血病患者、がん患者に肺炎や肝炎などを起こすことがある。
CMVには、ガンシクロビルなどの抗ウイルス剤が開発されており、本症を診断する意義は大きい。CF法はスクリーニング、CLIA法はIgMで初感染や再活性化の診断指標となる。CF法やCLIA法(IgG)は、期間をあけたペア血清で測定しなければ、病期の判定は難しい。
【陽性を示す疾患】
サイトメガロウイルス感染症
関連疾患
B25.9.1:サイトメガロウイルス感染症 → B25-B34:その他のウイルス性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.