WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 最低希釈倍率 実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

27537

サイトメガロ(CMV) IgM《CLIA》cytomegalovirus

5F194-1432-023-051

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

CLIA

陰性(-)
(S/CO) 0.85 未満

200

D012 44

免疫

2~3日

項目
コード
検査項目

27537

サイトメガロ(CMV) IgM《CLIA》cytomegalovirus

5F194-1432-023-051

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

CLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

陰性(-)
(S/CO) 0.85 未満

200

D012 44

免疫

2~3日

備考

基準

  • 判定保留0.85~,<1.00
    陽性1.00 以上

「ウイルス抗体」中分類共通の特記事項

  • 「ウイルス抗体(HI,CF,NT,FAT)検査の留意点」(チャート参照)をご参照ください。
    • 補体結合試験(CF):溶血血清では検査不能の場合もあります。
    • 中和試験(NT):所要日数は一応の目安です(多少遅れる場合もありますのでご了承ください)。細菌繁殖などにより培養細胞が汚染され、検査不能になる場合がありますのでご注意ください。「ウイルス型別」のある項目では必ず「型」をご指定ください。
    • EIA法・その他法:最低希釈倍率は基準値と読み替えてください。
    [ご参考] 「ウイルス抗体検査について」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/グロブリンクラス別ウイルス抗体価(1項目当たり)
  • 実施料:200
  • 診療報酬区分:D012 44
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ グロブリンクラス別ウイルス抗体価

  • ア 「44」のグロブリンクラス別ウイルス抗体価は、下記の項目のウイルスのIgG型ウイルス抗体価又はIgM型ウイルス抗体価を測定した場合に算定する。ただし、(ト)のヒトパルボウイルスB19は、紅斑が出現している15歳以上の成人について、このウイルスによる感染症が強く疑われ、IgM型ウイルス抗体価を測定した場合に算定する。(イ) ヘルペスウイルス (ロ) 風疹ウイルス (ハ) サイトメガロウイルス (ニ) EBウイルス (ホ) 麻疹ウイルス (ヘ) ムンプスウイルス (ト) ヒトパルボウイルスB19 (チ) 水痘・帯状疱疹ウイルス
  • イ 同一ウイルスについてIgG型ウイルス抗体価及びIgM型ウイルス抗体価を測定した場合にあっては、いずれか一方の点数を算定する。
  • ウ 「11」のウイルス抗体価(定性・半定量・定量)と併せて測定した場合にあっては、いずれか一方の点数を算定する。

同一検体についてグロブリンクラス別ウイルス抗体価の測定を行った場合は、2項目を限度として算定できます。
同一ウイルスについて「IgG抗体」、「IgM抗体」を併せて実施した場合は、いずれか一方のみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

熊田洋高, 他: 医学と薬学 72, (6), 1087, 2015.

検査項目解説

臨床的意義

肺炎や腸炎、網膜炎、肝炎などを引き起こすウイルスである。不顕性感染が多いが、免疫力の低下により再活性化する。臓器移植時の肺炎、胎児感染の起炎菌である。

 サイトメガロウイルス(CMV)は、βヒトヘルペスウイルス科に属する正二十面体のDNAウイルスである。ヒトでは不顕性で感染している場合が多い。

 先天性感染は0.5~1 %の新生児に起こり、症状としては肝臓・脾臓の腫大、黄疸、血小板減少、難聴などがある。周産期に感染すると生後2~3カ月に先天性感染と似た症状を呈する。

 CMVは他のヘルペスウイルスと同様に体内に潜伏感染して、宿主の免疫力が低下すると再活性化する。特に、臓器移植後の免疫抑制剤投与による細胞性免疫の低下によっておこるCMV感染は、初感染と再感染の場合がある。

 初感染の場合、輸血またはドナー提供臓器由来によるもので早期に発症するが、再活性化の場合は免疫抑制剤が維持量に達する以前にCMV間質性肺炎を起こすことがあり、移植の成否を決定する重要な感染症である。

 他に日和見感染として免疫不全症患者や白血病患者、がん患者に肺炎や肝炎などを起こすことがある。

 CMVには、ガンシクロビルなどの抗ウイルス剤が開発されており、本症を診断する意義は大きい。CF法はスクリーニング、CLIA法はIgMで初感染や再活性化の診断指標となる。CF法やCLIA法(IgG)は、期間をあけたペア血清で測定しなければ、病期の判定は難しい。

【陽性を示す疾患】

サイトメガロウイルス感染症

関連疾患

B25.9.1:サイトメガロウイルス感染症 B25-B34:その他のウイルス性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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