WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 最低希釈倍率 実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

03054

ムンプス IgG《EIA》mumps virus

5F432-1431-023-023

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

EIA

陰性(-)
EIA価 2.0 未満

200

D012 44

免疫

3~5日

項目
コード
検査項目

03054

ムンプス IgG《EIA》mumps virus

5F432-1431-023-023

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

EIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

陰性(-)
EIA価 2.0 未満

200

D012 44

免疫

3~5日

備考

基準

  • 判定保留2.0~3.9
    陽性4.0 以上

「ウイルス抗体」中分類共通の特記事項

  • 「ウイルス抗体(HI,CF,NT,FAT)検査の留意点」(チャート参照)をご参照ください。
    • 補体結合試験(CF):溶血血清では検査不能の場合もあります。
    • 中和試験(NT):所要日数は一応の目安です(多少遅れる場合もありますのでご了承ください)。細菌繁殖などにより培養細胞が汚染され、検査不能になる場合がありますのでご注意ください。「ウイルス型別」のある項目では必ず「型」をご指定ください。
    • EIA法・その他法:最低希釈倍率は基準値と読み替えてください。
    [ご参考] 「ウイルス抗体検査について」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/グロブリンクラス別ウイルス抗体価(1項目当たり)
  • 実施料:200
  • 診療報酬区分:D012 44
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ グロブリンクラス別ウイルス抗体価

  • ア 「44」のグロブリンクラス別ウイルス抗体価は、下記の項目のウイルスのIgG型ウイルス抗体価又はIgM型ウイルス抗体価を測定した場合に算定する。ただし、(ト)のヒトパルボウイルスB19は、紅斑が出現している15歳以上の成人について、このウイルスによる感染症が強く疑われ、IgM型ウイルス抗体価を測定した場合に算定する。(イ) ヘルペスウイルス (ロ) 風疹ウイルス (ハ) サイトメガロウイルス (ニ) EBウイルス (ホ) 麻疹ウイルス (ヘ) ムンプスウイルス (ト) ヒトパルボウイルスB19 (チ) 水痘・帯状疱疹ウイルス
  • イ 同一ウイルスについてIgG型ウイルス抗体価及びIgM型ウイルス抗体価を測定した場合にあっては、いずれか一方の点数を算定する。
  • ウ 「11」のウイルス抗体価(定性・半定量・定量)と併せて測定した場合にあっては、いずれか一方の点数を算定する。

同一検体についてグロブリンクラス別ウイルス抗体価の測定を行った場合は、2項目を限度として算定できます。
同一ウイルスについて「IgG抗体」、「IgM抗体」を併せて実施した場合は、いずれか一方のみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

尾崎隆男, 他: 臨床とウイルス 50, (3), 129, 2022.
尾崎隆男, 他: 臨床とウイルス 47, (5), 420, 2019.

検査項目解説

臨床的意義

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の原因ウイルスである。感染早期ではCF法、特異性ではNT法が有用である。

 ムンプスウイルスは、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の原因となるウイルスである。

 飛沫感染で、主に唾液腺で増殖し、2~3週間の潜伏期ののち、耳下腺の腫脹が認められる。自然界ではヒト以外の宿主には感染しない。

 ムンプスウイルス感染による重篤な合併症として、ムンプス性難聴が知られており、頻度は高くないが治療に抵抗性で高度な聴覚障害を残すことがある。他に膵炎、心筋炎、精巣炎などを合併することがあり、精巣炎は男性不妊症の原因にもなる。また、無菌性髄膜炎の起因ウイルスとしても知られている。

 一般にCF法とHI法が多く用いられるが、CF抗体の方がわずかではあるが早期に陽性となることが多い。NT法は、特異性が高く最も確実な検査法である。急性期の診断は、EIA法IgM抗体の出現、またはペア血清でIgG抗体が有意に上昇するかを確認する。

【陽性を示す疾患】

ムンプスムンプス精巣炎ムンプス髄膜炎ムンプス脳炎ムンプス膵炎流行性耳下腺炎

関連疾患

B26:ムンプス B25-B34:その他のウイルス性疾患
B26.0.1:ムンプス精巣炎 B25-B34:その他のウイルス性疾患
B26.1.1:ムンプス髄膜炎 B25-B34:その他のウイルス性疾患
B26.2.2:ムンプス脳炎 B25-B34:その他のウイルス性疾患
B26.3.1:ムンプス膵炎 B25-B34:その他のウイルス性疾患
B26.9.2:流行性耳下腺炎 B25-B34:その他のウイルス性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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