WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26362 |
M2BPGi |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
CLEIA | 陰性(-) |
194 D007 50 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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26362 |
M2BPGi |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
陰性(-) |
194 D007 50 生Ⅰ |
2~3日 |
備考
基準
- 陰性(-) 1.00 未満
陽性(1+) 1.00~2.99
陽性(2+) 3.00 以上
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/Mac-2結合蛋白糖鎖修飾異性体
- 実施料:194
- 診療報酬区分:D007 50
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
慢性肝炎または肝硬変の患者(疑われる患者を含む。)に対して、肝臓の線維化進展の診断補助を目的に実施した場合に算定できます。「ATX」、「M2BPGi」、「P-Ⅲ-P」、「Ⅳ型コラーゲン」、「Ⅳ型コラーゲン・7S」または「ヒアルロン酸」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
柴田 宏, 他: 臨床病理 63, 72, 2015.
検査項目解説
臨床的意義
慢性肝炎から肝硬変への進行度を把握できるマーカーである。肝線維化に伴う糖鎖構造部分の変化を特異的に検出する検査である。
脂肪肝は、アルコール多飲を原因とする例が多いとされてきた。しかし、飲酒歴がなくても病態が成立する非アルコール性脂肪肝(NAFL)や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が知られるようになり、これらは非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と総称されている。
NAFLDは糖質の過剰摂取と関連深く、メタボリックシンドロームや糖尿病、高血圧などの生活習慣病を合併することが多い。無自覚のまま慢性肝炎から肝硬変、肝癌へと進行するため、ウイルス性肝炎とともに命に関わる肝疾患として注目されている。
肝炎から肝硬変への進行度を表す肝線維化の指標には、古くから肝生検がゴールド・スタンダードとして用いられてきたが、肝細胞を穿刺する侵襲的な検査のため身体的負担が大きい。また、サンプリングエラーなどの欠点もあることから、単純な採血で評価できる検査項目の登場が待たれていた。
M2BPGiは、Mac-2結合タンパク(M2BP)という糖タンパクに着目した肝線維化の指標である。肝臓の線維化が進行すると、M2BPタンパクに付着した糖鎖構造部分に変化が現れるが、レクチンという特定の糖鎖を認識するタンパク質でこれを検出している。
肝臓の線維化マーカーとして血中濃度が測定されるヒアルロン酸,Ⅳ型コラーゲン,プロコラーゲンⅢペプチドは、肝臓の線維化以外にも関節リウマチなどの自己免疫疾患などで上昇することがある。しかし、M2BPGiは肝線維化に特異的で、他疾患で高値になることはまれであり、肝線維化の進行と高い相関を持つとされ、肝硬変から肝癌への発症予測や肝癌切除術後生存の術前予測にも有用との報告がある。
【陽性を示す疾患】
肝硬変症
関連疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.