WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
30337 |
オートタキシン |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
FEIA | mg/L |
194 D007 50 生Ⅰ |
2~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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30337 |
オートタキシン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
FEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/L |
194 D007 50 生Ⅰ |
2~4日 |
備考
基準
- チャート参照:「オートタキシン」判定基準(カットオフ値)
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/オートタキシン
- 実施料:194
- 診療報酬区分:D007 50
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
慢性肝炎または肝硬変の患者(疑われる患者を含む。)に対して、肝臓の線維化進展の診断補助を目的に実施した場合に算定できます。「ATX」、「M2BPGi」、「P-Ⅲ-P」、「Ⅳ型コラーゲン」、「Ⅳ型コラーゲン・7S」または「ヒアルロン酸」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
池田 均: 医学のあゆみ 263, (13), 1050, 2017.
島本怜史, 他: 東ソー研究・技術報告 61, 99, 2017.
検査項目解説
臨床的意義
肝線維化のマーカーである。慢性肝疾患に伴う線維化の進行により内皮細胞に変化が生じると血中濃度が上昇する。
オートタキシン(autotaxin:ATX)は、脂質メディエーターのひとつであるリゾホスファチジン酸の合成酵素である。血中ATXは主に脂肪組織由来と考えられており、他に胎盤や一部の腫瘍組織でも産生亢進が認められる。
ATXは肝臓の類洞内皮細胞に取り込まれて代謝されるため、慢性肝疾患に伴う線維化の進行により内皮細胞に変化を生じるとATXの取り込みが減少する。結果として血中濃度が上昇することから、血清ATXは肝線維化のよいマーカーといえる。
ウイルス肝炎をはじめとする慢性肝疾患の治療法が進歩し、線維化の進行抑止や病態改善も可能となったことにより、以前にも増して肝線維化の程度の把握ならびに治療後のモニタリングが重要となってきた。線維化の判定において最も確実なのは肝生検だが、患者の身体的負担も大きいことから、相対的に侵襲性の低い肝線維化マーカー検査への期待はより高まっている。
血清ATXは軽度の線維化ステージ(F2)でも上昇し、既存の肝線維化マーカーに比べて早期の段階で線維化の進行を検出できるとされている。
なお、副腎皮質ステロイド投与患者では脂肪組織による産生低下によりATX低値となる一方、妊婦では胎盤由来ATXにより血清ATX高値を示すため、注意が必要である。
【高値を示す疾患】
肝硬変症
関連疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.