WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12290 |
インターフェロン-λ3 |
遠心
|
01 |
7日 冷蔵 |
CLEIA | pg/mL 13.6 未満 |
340 D015 28 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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12290 |
インターフェロン-λ3 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
7日 冷蔵 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
pg/mL 13.6 未満 |
340 D015 28 免疫 |
2~3日 |
備考
項目
- C型慢性肝炎患者で高値を示すことがありますのでご注意ください。
- SARS-CoV-2陽性患者において、重症(呼吸不全を伴う中等症Ⅱ以上)化する前に、IFN-λ3の一過性の上昇が認められることが報告されています。このため、測定値が基準値を超える一過性の上昇後、基準値まで低下した時期に採血を行った場合は、重症化を予測できない可能性があります。
- SARS-CoV-2陽性患者の重症化リスクの判定補助には、他の関連検査および臨床症状なども含めて総合的に判断してください。
検体
- SARS-CoV-2感染および感染を強く疑う患者検体は、カテゴリーBの三重梱包でご提出ください。三重梱包の資材は、貴施設にてご用意ください。
診療報酬
- 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/インターフェロン-λ3(IFN-λ3)
- 実施料:340
- 診療報酬区分:D015 28
- 判断料区分:免疫学的検査
COVID-19と診断された患者(呼吸不全管理を要する中等症以上の患者を除く。)の重症化リスクの判定補助を目的として測定した場合に算定できます。
本検査を2回以上算定する場合は、前回の検査結果が基準値未満であることを確認する必要があります。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
Sugiyama, M. et al.: Gene 766, 2021, DOI:10.1016/j.gene.2020.145145.
検査項目解説
臨床的意義
Ⅲ型IFNのひとつで、抗ウイルス活性と免疫応答の調整を行っている。COVID-19において重症化リスクを判断する有用な検査である。
インターフェロン(interferon:IFN)は、体内でウイルスなどの病原体や腫瘍細胞などの異物に反応して産生されるサイトカインであり、Ⅰ型からⅢ型に大別される。
IFN-λ3はⅢ型IFNのひとつであり、抗ウイルス活性と免疫応答の調整を行っている分子である。C型肝炎ウイルスの病態や治療への関与が報告されているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)においても特徴的な挙動を示すことが明らかになった。
COVID-19患者のおよそ80 %は症状が軽症で1、2週間以内に回復するものの、残りの患者は発症から1週間程度で重症化すると報告されている。また、重症化する患者も、発症初期は症状が軽く、その後急激に悪化すると言われている。2021年時点の爆発的な感染拡大に伴い、医療提供体制の逼迫を避け効率的な医療の提供を行うため、軽症患者の重症化リスクを判断するための検査が必要とされていた。
IFN-λ3血中濃度は、呼吸不全などCOVID-19の症状が重症化※する数日前に一過性の急激な上昇を示す。COVID-19重症化※との全体一致率は86.4 %、感度88.9 %、特異度84.6 %とされ、重症化リスクを判断する有用な検査として2021年2月より保険適用された。
※ COVID-19診療の手引き中の重症度分類により、酸素投与が必要になる中等症Ⅱ以上を示す。
【高値を示す疾患】
COVID-19
関連疾患
U07.1.1:COVID-19 → U00-U49:COVID-19
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.