WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

13476

サイトケラチン18フラグメント
(CK-18F)

5D326-0000-023-023

血液
2

遠心

 

血清
0.4

01

 

02

 

 

28日

EIA

U/L

260 未満

194

D007 50

生Ⅰ

3~9日

項目
コード
検査項目

13476

サイトケラチン18フラグメント
(CK-18F)

5D326-0000-023-023

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

01

 

02

 

 

28日

EIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

U/L

260 未満

194

D007 50

生Ⅰ

3~9日

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/サイトケラチン18フラグメント(CK-18F)
  • 実施料:194
  • 診療報酬区分:D007 50
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ サイトケラチン18フラグメント(CK-18F)

  • ア 「50」のサイトケラチン18フラグメント(CK-18F)は、1ステップサンドイッチ法を用いた酵素免疫測定法により、非アルコール性脂肪肝疾患の患者(疑われる患者を含む。)に対して、非アルコール性脂肪性肝炎の診断補助を目的として、実施した場合に算定する。
  • イ 本検査と「36」のIV型コラーゲン、「39」のプロコラーゲン-III-ペプチド(P-III-P)、「42」のIV型コラーゲン・7S、「46」のヒアルロン酸、「50」のMac-2結合蛋白糖鎖修飾異性体又は「50」のオートタキシンを併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。

非アルコール性脂肪肝疾患の患者(疑われる患者を含む。)に対して、非アルコール性脂肪性肝炎の診断補助を目的に実施した場合に算定できます。「ATX」、「CK-18F」、「M2BPGi」、「P-Ⅲ-P」、「Ⅳ型コラーゲン」、「Ⅳ型コラーゲン・7S」または「ヒアルロン酸」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

Tada, T. et al.: Eur. J. Gastroenterol. Hepatol. 33, 1451, 2021.

検査項目解説

臨床的意義

NASHの鑑別診断に必要な肝生検を実施すべき患者の選別に有用な検査である。

 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、アルコール非依存的な脂肪性の肝障害である。国内では、検診受診者の約3割がNAFLDであるとされており、年々患者数が増加している。NAFLDの症状が進行した状態である非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、肝臓の線維化が進む速度が速く、肝細胞癌に進展する予後不良の疾患である。脂肪肝と判明した後のNASHの診断は、肝生検による病理診断にて行われている。

 サイトケラチン18(CK-18)は、分子量45 kDaのタンパク質であり、肝細胞を含む上皮系細胞に多く発現している。肝細胞が傷害を受け、アポトーシスが誘導されるとCK-18が酵素により切断され、フラグメント(CK-18F)が生じる。

 このCK-18Fは、病態がほとんど進行しない非アルコール性脂肪肝(NAFL)と比べ、NASHで有意に高値となること、NASHに特徴的な風船様変性の進行に伴い高値となることが報告されている。また、肝線維化の指標であるFIB-4 indexと併せて検査を行うことで、効率的にNASHを検出することが可能とされている。

 本検査は、NASHの鑑別診断に必要な肝生検を実施すべき患者の選別に有用な検査である。

【高値を示す疾患】

非アルコール性脂肪性肝炎

関連疾患

K75.8.2:非アルコール性脂肪性肝炎 K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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