WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
15072 |
C1-インアクチベーター活性 [補体] |
遠心
|
15 ↓
02 |
1カ月 凍 |
発色性合成基質法 | % 70~130 |
253 D015 25 免疫 |
2~8日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
15072 |
C1-インアクチベーター活性 [補体] |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
15 ↓
02 |
1カ月 凍 |
発色性合成基質法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% 70~130 |
253 D015 25 免疫 |
2~8日 |
備考
検体
- 3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください([血液学検査]「遠心力の換算表」チャート参照)。
診療報酬
- 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/C1インアクチベータ
- 実施料:253
- 診療報酬区分:D015 25
- 判断料区分:免疫学的検査
チャート
容器
容器番号15:血液凝固検査用容器
- 採取量: 1.8mL
- 添加剤:
3.2%クエン酸Na
0.2mL - 保管方法:常温
- 有効期間:容器および外袋表示
- 主な検査項目: 凝固因子活性,
PT,APTT,FIB,
AT,血中FDP
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
セリンプロテアーゼ活性を阻害するC1-インアクチベーターの活性を調べる検査である。
C1-インアクチベーターは、補体系、カリクレイン・キニン系、凝固線溶系に属する複数のセリンプロテアーゼ活性を阻害する。C1-インアクチベーターは活性化した補体C1に対し唯一、抑制作用を持ち遺伝性血管神経浮腫(HANE)などで低下する。
HANEのⅠ形およびⅡ型では、ブラジキニンの過剰な産生により強い血管透過性が起こり、浮腫を形成する。HANEでは全身の様々な部位に境界が不明瞭な浮腫が生じるが、痒みはなく蕁麻疹と異なる。家族性ではあるが、一般的に10~20歳代にはじめて浮腫が出現し、発作性に繰り返される。発症にはストレスや外傷が誘因とされる。本疾病の認知度は低く長期に診断されない傾向にある。
HANEのⅠ型およびⅡ型で本活性は50 %未満となり、妊娠後期には減少することも知られている。また、白血病や自己免疫疾患においても、C1-インアクチベーターの消費過多によりHANEと類似の病態を示す例が存在する。
【低値を示す疾患】
血管神経浮腫
関連疾患
T78.3:血管神経浮腫 → T66-T78:アレルギー等その他の外因による作用
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.